確信
2012年 03月 03日
3月2日(金)
井倉町のY村さんにお誘いいただいて、時折参加させてもらっている実践倫理の「朝起き会」に出席。前夜の夜更しが祟って睡眠不足。だが不思議と午前4時過ぎに目が覚めて参加することができた。
早朝はすがすがしい。今日のテーマは、「親孝行」についてだった。久しく聞きなれない言葉で、とても新鮮だった。「倫風」3月号の上廣榮治先生が新渡戸稲造氏の例を出して書かれているのは、「親孝行とは何かなどと、あれこれ理屈を並べるよりも、心を落ち着けて、これまで父母が自分のためにしてくれたことを思い出して「ああ、ありがたかったな~」と、感謝の涙が一滴こぼれたら、それが親孝行である。親孝行というテーマで、5年間かけて、1本の論文を書くよりも、1分間で両親の恩を悟る方が親孝行の道に適っている」と。
本当にそうだと思う。もう私の両親は他界しているが、父母の保護なくして今の自分は無いと感謝の気持ちでいっぱいだ。せめて、父母がしてきた祖先を大切にする寺社への奉仕活動を続けることを通じて父母の恩に報いること。と思い定めている。自分の子どもから、かつて自分が父母に言ったようなことを聞くにつれ、その当時の父母の思いを悟る。「申し訳ありませんでした」そして「ありがとう」と。父母の子どもへの思いは「無報酬」だったのだ。
今日一日早起きをして得をしたような気分で午前6時帰宅。朝食をとり、午後8時から手紙を書いたり、自治会の賛助会費の整理や手当の支払いに回る。2組の田中先生から「畑のジャガイモはキタアカリという品種にしなよ。男爵よりもメイクインよりもおいしいで」とアドバイスを受ける。
それでも午後3時ごろ、さすがに睡眠不足でうとうととする。
午後5時半。ITビルへ。と言うのも午前中Y氏から「今日夕方藻谷が来るんだけど、話し聞きに来ない?」とメール。あの超多忙な藻谷浩介氏が綾部へ。知らなかった。話しを聞くのは2度目だが、何回聞いても新鮮。テレビの報道番組のコメンテーター。「デフレの正体」は50万部のベストセラーにもなった。(もちろん読んだ)。日本政策投資銀行当時、山崎市長の後輩で、一昨年の綾部市政施行60周年記念式典の講演会にも、昨年の議員・職員研修会でも講師としてお話を聞いている。切れの良い話し方で、す~と耳に入る。納得させる話術。お正月のNHKの番組で、「地域資本主義の構築」を提唱され、エネルギーの地産地消の好例で、真庭市のバイオマスを紹介され、2月に創政会で政務調査している。
午後6時『ほくと綾部経営者懇話会研修事業』の講演会に出席。講師は日本総合研究所主席研究員。藻谷浩介氏。懇話会の会長は村上正一氏。会長の開会の挨拶、京都北都信用金庫の森屋松吉理事長・山崎市長の来賓あいさつの後、藻谷氏の講演
テーマは「「デフレ」の正体と地域企業の針路』
・貿易収支が31年ぶりに赤字となったが単年度で見るのではなく、長期の流れとして経済の動きをみるべき。事実だけで判断すること。意見はあまり参考にしないこと。9割の事実の中から1割で判断すること。意見は不正確で、事実誤認が多い。信頼できるデータで長期的比較のもとに。昨年対比などはあまり事実を表しているとは言えない。
・世界経済がおかしくなりかけたのは、東日本大震災がきっかけとなっている。歴史の事実として、関東大震災の後、世界大恐慌を招いていることからも、日本の経済は世界に深くかかわっている。
・これからの日本の経済立て直しは、省エネ・節電により、貿易収支を赤字にしている石油輸入を減らしすこと。その意味では、LEDに国民の多くが切り替えれば、電気業界も活性化する。断熱材利用・太陽光発電など国内消費を喚起すること。
・初老期のニッポンに蔓延する「事実誤認」と言う生活習慣病
・1億円以上蓄えのある日本人は、世界でアメリカに続いて2番目の数で、その多くは75歳以上の高齢者が保有している。ところがその層は、消費をしない。アメリカと異なることは、日本人は貯蓄好きで消費をしないこと。もっと消費へ回すことを考えねばならない。恒例富裕層から所得移転を促す政策を
綾部は全国の都市の年齢構成を先行しており、これからたどる都会の高齢化への道を既に綾部市は到達し、峠を越えつつある。これから綾部市が取り組むことが、大都市の高齢化の先行指標となる。
・綾部市では、毎年100人くらい転入者を確保すれば、人口減少には歯止めがかかり、地域経済も含めて上向いてくる。
・京都から各駅停車で綾部に来て、来る途中、綾部の町の状況を見た。人口4万人弱の都市でこれほど町が整っているところはない。大きなショッピングセンターを中心に商店街が張り付いて、コンパクトな町中となっている。黒字経営の総合病院や日東・グンゼ・オムロン・京セラなど最先端企業も立地し、工業・商業集積も整っている素晴らしい街だ。
・これからは、地方で暮らしている方がメリットがあると思う都市政策を。たとえば女性就労の促進。女性経営者の増加策。女性に視点を当てた政策を実施すれば良い。子育てや女性就労企業の優遇など。
・外国人観光客も短期定住客も良いと思う。
・綾部の自然を見直すこと。園部から綾部の自然は素晴らしいものがある。
・企業でのエコやISDNは昔の当たり前の話で、これからは、女性の雇用促進や人件費を維持する企業を評価する取り組みを。
・商品開発には、地元産品を使ったものをこだわりの商品開発を。
とても勇気の出る講演がった。そして、これまで綾部の街づくりの道に大きな間違いはなかったと確信した。もちろん市内の経営者の皆さんのまちづくりにかける思いも徐々に花が咲き始めていると確信した。
帰りには、講演会に出席していたS部長とT社長と「ゆらり広小路店」で確信し合った。やっぱり綾部は綾部のまちづくりがあるのだ。どこにもない綾部の特色を生かしたあやべの街づくりを進めていけば良い。
みんなの英知を集めて作っていく街。
井倉町のY村さんにお誘いいただいて、時折参加させてもらっている実践倫理の「朝起き会」に出席。前夜の夜更しが祟って睡眠不足。だが不思議と午前4時過ぎに目が覚めて参加することができた。
早朝はすがすがしい。今日のテーマは、「親孝行」についてだった。久しく聞きなれない言葉で、とても新鮮だった。「倫風」3月号の上廣榮治先生が新渡戸稲造氏の例を出して書かれているのは、「親孝行とは何かなどと、あれこれ理屈を並べるよりも、心を落ち着けて、これまで父母が自分のためにしてくれたことを思い出して「ああ、ありがたかったな~」と、感謝の涙が一滴こぼれたら、それが親孝行である。親孝行というテーマで、5年間かけて、1本の論文を書くよりも、1分間で両親の恩を悟る方が親孝行の道に適っている」と。
本当にそうだと思う。もう私の両親は他界しているが、父母の保護なくして今の自分は無いと感謝の気持ちでいっぱいだ。せめて、父母がしてきた祖先を大切にする寺社への奉仕活動を続けることを通じて父母の恩に報いること。と思い定めている。自分の子どもから、かつて自分が父母に言ったようなことを聞くにつれ、その当時の父母の思いを悟る。「申し訳ありませんでした」そして「ありがとう」と。父母の子どもへの思いは「無報酬」だったのだ。
今日一日早起きをして得をしたような気分で午前6時帰宅。朝食をとり、午後8時から手紙を書いたり、自治会の賛助会費の整理や手当の支払いに回る。2組の田中先生から「畑のジャガイモはキタアカリという品種にしなよ。男爵よりもメイクインよりもおいしいで」とアドバイスを受ける。
それでも午後3時ごろ、さすがに睡眠不足でうとうととする。
午後5時半。ITビルへ。と言うのも午前中Y氏から「今日夕方藻谷が来るんだけど、話し聞きに来ない?」とメール。あの超多忙な藻谷浩介氏が綾部へ。知らなかった。話しを聞くのは2度目だが、何回聞いても新鮮。テレビの報道番組のコメンテーター。「デフレの正体」は50万部のベストセラーにもなった。(もちろん読んだ)。日本政策投資銀行当時、山崎市長の後輩で、一昨年の綾部市政施行60周年記念式典の講演会にも、昨年の議員・職員研修会でも講師としてお話を聞いている。切れの良い話し方で、す~と耳に入る。納得させる話術。お正月のNHKの番組で、「地域資本主義の構築」を提唱され、エネルギーの地産地消の好例で、真庭市のバイオマスを紹介され、2月に創政会で政務調査している。
午後6時『ほくと綾部経営者懇話会研修事業』の講演会に出席。講師は日本総合研究所主席研究員。藻谷浩介氏。懇話会の会長は村上正一氏。会長の開会の挨拶、京都北都信用金庫の森屋松吉理事長・山崎市長の来賓あいさつの後、藻谷氏の講演
テーマは「「デフレ」の正体と地域企業の針路』
・貿易収支が31年ぶりに赤字となったが単年度で見るのではなく、長期の流れとして経済の動きをみるべき。事実だけで判断すること。意見はあまり参考にしないこと。9割の事実の中から1割で判断すること。意見は不正確で、事実誤認が多い。信頼できるデータで長期的比較のもとに。昨年対比などはあまり事実を表しているとは言えない。
・世界経済がおかしくなりかけたのは、東日本大震災がきっかけとなっている。歴史の事実として、関東大震災の後、世界大恐慌を招いていることからも、日本の経済は世界に深くかかわっている。
・これからの日本の経済立て直しは、省エネ・節電により、貿易収支を赤字にしている石油輸入を減らしすこと。その意味では、LEDに国民の多くが切り替えれば、電気業界も活性化する。断熱材利用・太陽光発電など国内消費を喚起すること。
・初老期のニッポンに蔓延する「事実誤認」と言う生活習慣病
・1億円以上蓄えのある日本人は、世界でアメリカに続いて2番目の数で、その多くは75歳以上の高齢者が保有している。ところがその層は、消費をしない。アメリカと異なることは、日本人は貯蓄好きで消費をしないこと。もっと消費へ回すことを考えねばならない。恒例富裕層から所得移転を促す政策を
綾部は全国の都市の年齢構成を先行しており、これからたどる都会の高齢化への道を既に綾部市は到達し、峠を越えつつある。これから綾部市が取り組むことが、大都市の高齢化の先行指標となる。
・綾部市では、毎年100人くらい転入者を確保すれば、人口減少には歯止めがかかり、地域経済も含めて上向いてくる。
・京都から各駅停車で綾部に来て、来る途中、綾部の町の状況を見た。人口4万人弱の都市でこれほど町が整っているところはない。大きなショッピングセンターを中心に商店街が張り付いて、コンパクトな町中となっている。黒字経営の総合病院や日東・グンゼ・オムロン・京セラなど最先端企業も立地し、工業・商業集積も整っている素晴らしい街だ。
・これからは、地方で暮らしている方がメリットがあると思う都市政策を。たとえば女性就労の促進。女性経営者の増加策。女性に視点を当てた政策を実施すれば良い。子育てや女性就労企業の優遇など。
・外国人観光客も短期定住客も良いと思う。
・綾部の自然を見直すこと。園部から綾部の自然は素晴らしいものがある。
・企業でのエコやISDNは昔の当たり前の話で、これからは、女性の雇用促進や人件費を維持する企業を評価する取り組みを。
・商品開発には、地元産品を使ったものをこだわりの商品開発を。
とても勇気の出る講演がった。そして、これまで綾部の街づくりの道に大きな間違いはなかったと確信した。もちろん市内の経営者の皆さんのまちづくりにかける思いも徐々に花が咲き始めていると確信した。
帰りには、講演会に出席していたS部長とT社長と「ゆらり広小路店」で確信し合った。やっぱり綾部は綾部のまちづくりがあるのだ。どこにもない綾部の特色を生かしたあやべの街づくりを進めていけば良い。
みんなの英知を集めて作っていく街。
# by ando-ayabe | 2012-03-03 12:57 | 議員政治活動