経済大国から心豊大国へ

小雪が舞う中。舞鶴市へ。
舞鶴市西駅交流センター。駐車場がない。遅刻して参加した私が悪い。致し方なく西支所の駐車場へ。てくてく歩いて会場へ。

『社会的ひきこもり・不登校を共に学ぶシンポジューム』に参加する。

今、国も自治体も本腰を入れて取り組み始めた、「不登校・不就労」の問題。不登校やひきこもりで悩み苦しまれている家族も多くいらっしょる。まだまだ体制としては不十分だが、取り組みは着実に動き始めている。

幾度かサポーターの方におであいした。私のような性格の人間はひきこもりの子供や不登校児童の心を掴むことは不可能かもしれないけれど、理解しよう理解しようと焦らなくてもよい。子どもを見守り話を聞くだけでよい。ペースを合わせるだけでよいとのお話しだった。

こうあらねばならないと言うプレッシャーが子ども達を更に遠くに追いやってしまうらしい。
人は誰にでも、内に閉じこもったほうが「楽」。しかし、そうは言っても生活しなければ、霞を食べて生きてゆけるものではない。
そのことを子どもにも理解させなければならない。少しづつだが生きてゆく力をつける。そのサポートを社会がしてゆく。どんな人も健康で文化的な生活を保障することが日本国憲法に定められている。

著書も出しておられるひきこもり対策の第一人者真風会佐々木病院斉藤環先生の話を聞いた。
■不登校の現状:平成18年度の長期欠席者(30日以上の欠席者)の内不登校が理由の児童生徒数は、12万7千人で咲く年度比4千人の増加とのこと。12月議会でも予算総括質疑で、質問したが綾部でも同様で、不登校児童生徒数は飛躍的に増加している。

■不登校の成因は、友人関係の要因(いじめ)問題や学校制度の有効性、魅力の衰弱、先生はこれに加えて、学校週5日制で子どもが一人でいる時間が増加したことなど。

■症状と診断
 最近の傾向として、小学生から中高生と高年齢化、女子事例の増加、登校への葛藤が弱まってきたこと。年長事例では不登校後にまでひきこもり状態が長期化しやすくなっている。
 2001年の『不登校に関する実態調査」では、中学校卒業の長期欠席者3000人にアンケートした結果、17パーセントの子どもがその後5年たっても就学も就業もしていないひきこもり状態となっているとのこと。
不登校→不就労・不就学の傾向が強い。

■対応
 不登校の子どもを親は、柔軟性を持って「再登校」を強制するのでなく「どうすればこの子が元気になるか」を考えてやることが一番。
親は、突き放したり、強制したり押し付けたりせず、係わりを続けてゆく努力をすること。

次に社会的ひきこもりについて話された。
■社会的ひきこもりとは
 社会参加をしない状態が6ヶ月以上持続しており、精神障害がその第1の原因とは考えにくいものを言う。

■現在ひきこもりとされる人は、全国で85万人とされ、平均年齢は30歳前後。
 イギリスは引きこもりが少なく若年ホームレスが25万人いると言う。日本ではネットカフェ難民が5千で、ほとんどは自宅引きこもり。

ホームレス対策でイギリスでは5千人のサポーターが支えている。日本ではひきこもり対策はほとんどできていないとのこと。日本でも一昨年から「サポートステーション」が日本全国で50箇所できた。。それから一層人的にも社会的にもサポート体制が必要。

今社会問題化されていない理由は、家族が支えているからで、今後2020年にはひきこもりの人は、年金も資産もなく社会問題化するだろう。今からその人たちのために、しっかりとフォローすることが必要とのこと。

舞鶴市でのフリースクール「聖母の小さな学校」の取り組みが紹介された。

ここ数ヶ月。サポートステーションや中学校の不登校の問題を聞かせていただいている。今私達は社会の急激な流れの変化に適応しながら生きているが、その際に生じる感情の摩擦に応じ切れない人たちが増えている現実。

果たして今の社会が本当に正しい社会発展の道なのか。人々はみづからが作り出した社会変化についてゆかねばならないのか。動物ならまさに生命保持のために共喰い。人間は高度に発達した哺乳類だから、生命維持のための共食い状態はないにしても「知的共食い」状態で人口は減少する。

 その流れは止まらないだろうけれど、社会の強烈な流れに合わせられない人々は着実に増えてゆく。犯罪や不正が横行する現代社会。まともなことを言えば社会から蹴飛ばされる社会。

過日TVで言っていた。都会では夜間に道路で犯罪にあったら「たすけてー!!」と叫ぶのではなく「火事ダー」と叫ばないと人は助けてくれないという。なぜなら「助けてー」と叫んでも助けに行ったら逆に刺されたりボコボコにされると躊躇するとか。

そんな社会。おかしいと思いませんか。ひきこもりせざるを得ない子ども達。そんなふうに傷つく社会自体がおかしいと思うのです。

皆がゆるゆると生活できないものか。そんな相互扶助の社会ができないものだろうか。
物の豊かな大国から心の豊かな大国にしたいものです。



 
 
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by ando-ayabe | 2008-01-27 14:40 | 文化体育活動  

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