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インクルーシブ(包み込み)教育

【インクルーシブ教育】
障害のある子どもも出来る限り地域の普通学級で授業を受ける教育

中央教育審議会は2005年「特別支援教育を推進するための制度のあり方について」と言う答申をだした。インクルーシブ教育の元においては、障害児学校(養護学校)は、付加的な制度あるいは、支援組織と位置づけ、あくまで保護者の希望などによって例外的に在籍することとしている。

養護学校は、地域のセンターとして教育方法や教材・教具などを普通学級の教員や子どもに伝える役割もする。

答申には「障害の有無にかかわらず、当該学校に於ける幼児児童生徒の確かな学力の向上や豊かな心の育成にも資するものといえる。うしたことから、特別支援教育の理念と基本的考え方が普及・定着ことは、現在の学校教育が抱えているさまざまな課題の解決や改革に大いに資する。」と述べている。

この答申には「我が国は、傷害の有無にかかわらず、国民誰もが、相互に人格と個性を尊重し支えあう共生社会に移行しつつある」と書いている。

ある障害児を持つ保護者とお話しした。気持ちが痛いほど伝わってきた。特別支援教育制度が2007年から本格化した。

しかし、教育現場では、理念と現実との乖離に悩んでいる。理念に見合う具体的なシステムを構築しなければならない。

例えば、障害児学校と普通学校の人的配置の見直しなど、機動的に対応しなければ、答申は画に描いた餅になる。なにより、障害児を持つ保護者は、藁もつかむ思いだ。

真のノーマライゼーション社会を構築するためには、インクルーシブ教育を手始めとして、中途半端ではなく、徹底した体制と制度・財源配分を確立しなければならない。

by ando-ayabe | 2007-12-28 11:47 | 日々の生活  

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