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不祥の花は咲かない

12月2日(日曜日)

冬の日差しながら、なんとなく春先を感じさせる風が南から吹いている。
午後1時から青野町囲碁同好会囲碁会に出席。皆さんアドバイスをしていただける。少しづつ上手くなるかなー。

朝のサンデープロジェクト。
額賀財務大臣の参議院での証人喚問で、山岡国対委員長が釈明していた。
しかし、証人喚問が議会での全会一致という議会慣例則があるとのことだが、そのようなことは最初から分かったいたはずなのに、共産党さんもも賛成して参議院の委員会で議決しておきな柄、今になって、全会一致の原則を持ち出すのは納得がいかない。

その議会の慣例則(証人喚問は全員一致の原則)こそ、国民から見れば「わけの分からないルール」ではないだろうか?民主党は、なぜ証人喚問をしないのか「議会の慣例」という理由を持ち出して鉾を収める。
事実無根の「永田メール問題」と同じパターンと疑われてもしかたがないような?

それにしても、連日新聞紙面で、「山田洋行」と「防衛省守屋事務次官」の名前が載らない日はない今日このごろ。

数日前に「東洋ゴム工業」「栗本鉄工」が製品の数値偽装を長年続けていたと謝罪会見がTVで放送されていた。東洋ゴムは地元立地企業だけに心が痛む。
そのほかにも、赤福餅や白い恋人、ミートホープ、比内地鶏、宮崎地鶏、船場吉兆、耐震工事審査偽装、血液製剤フィブリノゲンC型肝炎、などなど次から次から企業のモラルが問われる事案が相次ぐ。企業の儲け主義もここに至れりの感だ。

売り手良し、買い手良し、世間良しの商人道
今から277年前。京都の車屋町で、石田梅岩先生は「心学」を開講されている。
商人は「売り手良し、買い手良し、世間良し」の三方良しでなければならないと講義され、石田心学として、全国180箇所で開講され海外にまで心学が広まったという。

商売と道徳の両方を説いた「心学」は関西の商家の家訓として今に伝わっている。商家のみならず、武家や農・工にまで及び、特に近江商人に多くの信望者があったという。

1970年頃までは、明治、大正生まれの重役がいて、「なんぼ儲かっても、こんなことをして儲けたらいかん。」と若い経営者を諭し、企業の舵取りもしっかりしていただろうが、戦後の重役は、戦争で負けた反動もあるのか「儲かれば何でもあり」という闇市のような、儲け主義、個人主義の感覚なのではなかろうか。先人の苦労の上に企業が存続しているという意識が無いのだろうか。

石田梅岩は亀岡の生まれとか。JR亀岡駅舎の改築にあわせ、石田梅岩先生の銅像を建立する取り組みがなされていると言う。今日何が求められているのか。法律で取締りを厳しくすることよりも、告発制度を充実するよりも、国民一人一人に「道徳心」を養う運動が必要だと考える。

by ando-ayabe | 2007-12-02 19:41 | 日々の生活  

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