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利便性と過疎化

7月14日(土)
台風4号が襲来。台風の名前は「マンニイ」
猛烈に発達し、あっという間に通り過ぎた。その最中に「新小貝橋」の竣工式があり、出席した。
綾部市小貝町から高津町をむすび由良川をまたぐ。

総事業費は18億円7千万円。6年間の歳月をかけて完成。四方市長就任当初、計画段階に入っていた事業は中止とされた。しかし、西部地域住民の強い要望を受け、工事期間を延ばして実施が決定された。
18億円のほとんどは「借金」市民もそのことを理解して、有効に橋が生かされるようにしたい。

昔の「小貝橋」は、流れ橋として風情のある橋だった。自動車は通行できず、小貝町や石原町の皆さんが茶畑を川向の高津町側に作っておられた。洪水のたびに橋の上部が流れる。といっても流失するわけではないが。水量が減った後,また戻すのに時間がかかる。そんな橋だった。福知山へ行く時には、その地域の人々は、小貝橋を渡って高津駅から列車に乗って、行かれていた。

今は亡き太田克己さん(市役所建設部長)は、旧小貝橋を設計した人。「増水すると、川の中央部の水が盛り上がる。それを想定して橋脚を設計した」と話しておられたことを思い出す。

橋を渡りながら、太田さんのことを思い出していた。太田部長も喜んでおられることだろう。

近年亜熱帯風の雨が多くなった。一気に増水する河川。

昔の風情と生活の利便性。時代は動く。便利になって過疎化が進むこともある。人口増加につながることもある。行政は要望に基づいてインフラ整備した。

今度は地域が子どもを、孫を呼び戻す役割を果さねばならない。そうしないと、利便性の向上はなんだったのかと言うことになる。

by ando-ayabe | 2007-07-16 09:53 | 日々の生活  

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