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スローライフ

  由良川の「寒バエ」を網焼き。うまい。由良川の雑魚を飴炊きにした田佃煮。これもおいしい。畑にキャベツを取りに行き、猪肉と一緒に焼いて食べる。雨がしのげる程度の小屋。みんなで炭火鉄板焼きを囲む。
 「町区のグラウンドゴルフ同好会の納会してるけど来ないか?みんな持ち寄りやで。」
 二つ返事で、参加させてもらう。
 どなたかが持ってこられた由良川の雑魚を食べていると、フッと子供の頃を思い出す。余り裕福ではなかった我が家。セル瓶という漁法で、由良川で、兄貴が雑魚を捕り、自宅で金ダライにぶちまけて、母が、はらわたを取り、しょうゆで煮付けて食べたり、自宅で飼っていたニワトリを絞めて食べたり。結構おいしかったな。カレーライスと言うのが一般市民に流行りだした頃でもあった。とにかく薄いカレーライス。こんなもんだろうと思っていた。
 貧しかったけど、楽しかったような気がする。家族みんなで、金ダライを囲んで、雑魚のはらわた取り。
 今は、なんでもお金さえ出せば、好きなものが買えて食べられる。しかし、昔はそんなに品物もなかったが、お金が無いから生活に工夫をしていた。
 由良川の「寒バエ」まだまだいける。由良川の鯉こくもいけると思う。自家野菜のキャベツもおいしい。
「スローライフ」ってこんなところから始まると思う。 楽しいひと時だった。

 「富」は、どんどん東京圏に集中している。地方は貧しく、苦しくなる一方。今に始まったことではないが、再びその差がひどくなりつつある。富の調整機能であった、地方交付税は、途中からおかしくなってしまった。本来、地方自治体間の格差を縮小するための財源調整機能であった地方交付税が、地域総合整備事業など地方が自ら考えた活性化のための事業に対する起債の償還金を交付税に算入するようになってから完全におかしくなった。
 地方はやらねば損々と日本全国いたるところに箱物を作ってしまった。そしてその借金の返済金を交付税で国が面倒を見るシステムに。(災害復旧費や過疎対策、同和対策事業などの限定事業では以前から交付税に起債返済金が算入されていた。)
 国税三税の32パーセントを地方交付税の財源に充当するというルールはたちまち破綻し、地方へ支払う交付税の財源として国が別途借金するはめに。
 最初のルールをしっかりと守っていれば、貧しいながらも楽しい地方が残っていたはずだが。
 政治の失策だろう。国民もその政治を作り出している。そのときには浮かれて「わが市のふるさと創生事業はどうなった。どこそこの市は、こんな箱物作ったぞ」とか言っていた。
 時代を戻すことは出来ないが、一人一人が、スローライフを見直すことから、かつての知恵と工夫の生活が復活するのではないか。と思う。
 
 


 
 
 
 
 

by ando-ayabe | 2006-12-28 00:16 | 日々の生活  

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