嬉野市議会

1月17日
熊本市内で泊まった。とても美しい町だ。ホテルの前のバス停にしても、まるで、フランスパリの街角にでもあるようなしゃれたバス停。路面電車も走り、整然として美しさがある。熊本細川家の城も凛としている。
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九州自動車道から長崎自動車道へ。嬉野市議会へは午後1時過ぎに到着。
谷口太一郎市長をはじめ、太田議長さん、神近議会運営委員長さんのお出迎えを受けた。
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嬉野市は、人口29000人と綾部市と近い。嬉野茶、陶器(志田焼)、嬉野温泉は有名。議会改革度調査では、昨年度全国第3位に輝いた都市。
谷口市長さんから、四方前市長、山崎現市長とは、入魂の仲で、改革市長の会、水源の里など色々な面でお世話になっているとお話しいただいた。合併して市となったのは、8年前。塩田町と嬉野町が合併し、嬉野市になった。

続いて太田議長さんからごあいさつ。嬉野茶を作っておられるということで、製茶業では電力は必需品。電気料金が上がると産業振興にとても大きな影響を与えるので深刻に受け止めていると。

嬉野市議会への訪問の目的は
①全議員による政策討論会について
②政策立案・政策提言について
③反問権の行使について

神近議員から、まず広報紙について説明があった。
広報紙の99パーセントは議員の手作りとのこと。文字の選択・色もすべて議員が指定して印刷屋さんに発注するとのことだった。料金も安価で、紙面もとても充実していることに驚きを感じた。
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政策討論会等について
・嬉野市議会では、会派制をとっていないので、全員協議会の場で、政策討論会を開催している。一つのテーマを議論する際には概ね全会一致によって意見書などを提出している。
・市民と議会の関係において各常任委員会は、1年に1回は市民団体、NPOとの意見交換を開催することとしている。
・また、常任委員会は、年に1回は、政策提案を上げることとしている。事業に対する効果調査活動や改善提案などで、常任委員会から提案された案件は全員協議会の場で討論し、全議員の合意のもと市長に改善提案等を行っている。
・議会報告会は、堅苦しいので、「語ろう会」と言う名称にしている。
・これまで7回実施してきたが、参加者は1回あたり延べ230人程度。小学校区ごとに開催してきたが、出席者が固定化・減少・参加者も60歳以上。そこで、今回改善し、市内8か所88自治会へまわることとし、1会場23~25人程度参加いただいた。
・集落を回るので、初めての人も参加できるようにした。また、消防団の方々にも呼び掛けて、参加してもらうようにした。1会場に5・6人は若い人も来るようになった。
・5月と11月に開催している。女性限定の語ろう会の開催も検討している。
・語ろう会の資料は、「議会だより」を活用し、説明後、要望や陳情も聞いて帰る。
・7・8人のメンバーで2班に分けて現地へ行く。
・集約された要望等は、全員協議会で、すべての項目を議論し。常任委員会に振り分けて、そこでも討論してもらう。その結果を市長に提出する。
・同時に、「議会だより」2面を使って、出された意見要望等を公表し、回答を市民にフィードバックしている。
・全員協議会は、月に1回は必ず開催している。そこで、政策討論会を開催している。
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一問一答方式について
・答弁を含めて90分となっている
・1議会当たり13人程度が質問する。
・ケーブルテレビが全戸に敷設してあり一人50分で放映されている。
・インターネットテレビは、無制限で、放映されている。
・議会における論点情報の提供に関しては、議員から議長へ提出され、議長から正式に市長に資料要求をする。個々の議員が市長部局から資料を取り寄せることはできない。

嬉野市議会では、通年議会は採用しない。常に議会は動いており、必要が無い。
また、女性議員がゼロなので質問が出た。前議会では3人の女性がいたが、今回の改選で落選したとのことだった。

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・政務調査費は、議員一人当たり、年間24万円支給されており、研修旅費や新聞購読等は認めているが、陳情等の旅費は認めていないとのこと。

さすが、全国第3位の議会改革都市だ。綾部市でも学ぶべきことがたくさんあると思った。そして、このようなことができるのも、議員個々の意識も高いのだろうと思った。当日は、議員の多くが、市町村アカデミーで研修していると言うことだった。
会派制度をとっておらず議員一人ひとりの是々非々の判断が求められる。

概ね。町村から市となった自治体議会は、会派制をとっておらず、議会での意思決定も委員会主義ではなく本会議主義が貫かれているので、そのようになっているものと思われる。

ちなみに、綾部市は会派制をとっている。どちらが良いと言うことになると、判断は分かれるところだろう。議会の独立性や討論の自由度などを考えると、研究の必要性は認める。

又、議会基本条例中に「反問権」はあるが、執行部からの反問はこれまで無い。議員の方も責任ある提案をしなければならないと考えているとのことだった。

特筆は、議会基本条例の見直しにあたって、22・23年度の議会活性化特別委員会で評価した結果お手盛りで甘い評価だったので、24年度の議会活動に関して、議員OBに外部評価を受けるとのことだった。(これも凄いことだ。)

綾部市議会の基本条例も、制定後3年近くになる。23・24年度の事業評価を議会運営委員会で取り組むことから始めても良いのではないかと思う。

とにかく積極的な市議会であった。参考にできるところは大いに参考にして市民の負託にこたえることをしなければならないだろう。

午後3時。久留米市へ向かって高速道路をUターン。
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by ando-ayabe | 2013-01-22 18:08  

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