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12月議会一般質問(1)25年度予算編成方針を問う

12月6日に市議会一般質問をしました。概要について、原稿を議会事務局から頂戴しました。で、転載します。

手直しが必要ですが、一旦そのまま掲載します。
約1時間分の質疑応答の文章ですので、長文になります。


(10番 安藤和明議員 登壇)
10番安藤和明議員  あらかじめ提出いたしました質問通告に基づいて、少し重複している質問もございますので、割愛もしながら質問してまいりたいと思います。
  まず、最初に今般、国会におきまして税と社会保障の一体改革の是非を問うために衆議院を解散し、12月16日投票に向けて今、各党が政策を掲げ、選挙戦が戦われているところであります。各党の主張はさておきまして、今、選挙戦を通して大変注目を集めているのは、景気経済問題あるいは国民の社会保障の問題であります。
  しかし、一方で国民の関心はそれほど高くありませんけれども、私たち地方自治体を預かる者といたしましては、地方分権や道州制の問題も議論されているところでもございます。綾部市という地方自治体が担っている市長、議会にとっても非常に関心の高い選挙でもございます。地方のことは地方から、地方がみずから判断し、行政を進めていくという、いわゆる地方分権の推進、地方自治体が住民に一番身近な存在として引き続き地方の自主、自立を目指して取り組まなければならない問題であります。山崎市長も住んでよかったゆったりやすらぎの田園都市・綾部を目指して第5次総合計画をまとめられ、それの実現を目指して予算の計画を策定され、実行に移されてきたところでございます。
  そして、先ごろ市長の2年間の成果としての平成23年度の決算を私たち議会でも審査をいたしまして認定をしたところであり、着実に事業が実施されていると認めたところでございます。
  そしてまた、いよいよこのたび、市長の1期目の最終年に当たります平成25年度の当初予算を編成をされるに当たりまして、予算編成の方針を職員に示され、それに基づいて予算編成をこれから進められているところでございます。
  そこで、私は、まず前段ではこの3年間、22年は決算をしましたが、3年目の24年度については今、執行中でございますけれども、その途中ではありますけれども、まずこの3年間の、立候補から3年間の事業の総括、課題などについて質問をいたします。
○高倉武夫議長  山崎市長。
○山崎善也市長  3年間の総括という大きな質問いただいたわけでございますが、私はこれまで市議会の皆さんあるいは市民の皆さんの多大なる御支援、御協力をいただきながら、現地現場主義、そして至誠一貫ということを信念にですね、目指すまちづくりを住んでよかった綾部として市政運営に取り組んでまいりました。この間、市が行ういろんな各種行事あるいはイベントはもとよりですね、市民の皆さんの活動の場に可能な限り足を運んで、またふれあい出張市長室というものも今までで28回の開催を行いましたけども、こういったことを通じて徹底した現地現場主義を貫く中でいろんな課題も見えてきたということでございます。
  また、私の前職の日本政策投資銀行の地域健康診断という、こういうコンサルアドバイザリーサービスも受けることによって課題というものを整理してですね、見える化する作業を行うことで、各分野いろんな課題があるんです。そういう作業を行いました。
  その結果、各分野でいろんな課題があるわけでございますけども、構造的といいますか、共通した課題として、やはり人口減少、さらには少子高齢化、そしてそこから過疎化というものが見えてまいりました。さらにこの人口減少というのはコミュニティーの弱体化を招いている。そういったことも強く認識するところでございます。こういった課題への対応として、私は定住促進、それから交流促進、さらには情報発信の取り組みを積極、果敢に取り組んできたところであります。
  そして、定住促進を図るためには、昨日も申し上げましたように、キーワードとして医・職・住、これは医療の医と仕事の職業と住と、住まいの住、この充実が不可欠であるということを申し上げました。
  医とは、単なる医療だけでなくて、福祉あるいは介護、子育てまでを含めたものでございますし、職とは個別に農業、林業、商業、工業、観光などなど、それぞれがやっぱり発展していかなければいけない。住も単なる住まい、家だけではなくて、安全・安心あるいはインフラ整備、これは道路とか橋とか下水とかございますけども、こういった公共施設の整備、それから都市計画まで含めた意味での医・職・住、この充実が不可欠である、そのように思っております。
  今まででありますけども、例えば医の分野では子供の医療費の負担削減でございますとか、あるいは子供スポーツ活動団体への施設使用料の減免でございますとか、あるいは市立病院の健全運営、あるいは公的な介護施設のですね、支援と充実を図ってきたところでございます。
  それから、職のいわゆる職業、雇用、産業振興というのにおきましては、昨日も出ておりましたが、鳥獣被害の防止対策、それから産業成長戦略の検討、それから森林マスタープランの策定、それからB級グルメフェスタを開催するとか、あるいは観光、ホームページの更新をするとか、綾部の米づくりを振興すると、こういったきめ細やかな施策も行ってきたところであります。
  それから、住という意味におきましては、学校などの耐震化の促進、それから防災行政無線の整備、それから市営住宅のあり方、携帯電話の不感地の解消、定住支援住宅の整備、太陽光発電への支援補助、そして都市計画マスタープランの策定、それからいきいき地域づくりとか水源の里条例の拡充とか、こういったようなことを今までの実績として行ってきたわけであります。
  このほかにも情報発信という観点で言えば、ゆるキャラをつくったりですね、市のホームページを全面的に更新したり、綾部のオンリーワン・ナンバーワン・ファーストプロジェクトを立ち上げたり、民話集も作成いたしました。あるいはスポーツ交流など、こういった情報発信戦略も展開してきたところであります。
  同時に、私に課せられたもう1つの使命というのは、過去の整理整頓ということであります。課題の1つでありました土地開発公社の解散、それからみどり公社とシルバー人材センターの一体改革ということは一定のめどをつけたところでございますけども、このほかにもさまざまな課題について今も庁内で議論をしているところでありまして、スピード感を持って将来世代に課題を先送りしないように、一定の方向性を打ち出していきたいというふうに思っております。
  また、財政状況もにらみつつではありますけども、限られた財源の中で、これまでいきいき地域づくりとか都市計画の見直しとか観光振興、定住促進など、こう次の世代につながる、将来が明るくなるような未来への種まきも進めているところでございます。
  今後も現場感覚を大切にしてですね、よりきめ細やかな施策を実現するための、住んでよかった綾部実現枠、この予算化などによりましていろいろな事業実現を図っていきたいというふうに思っております。
  市長に就任いたしまして、議員御指摘のとおり、早いもので3年が経過しようとしております。住んでよかった綾部、これが私の目指すところでございますけども、今まで幾つかの取り組みを通じて確かな手ごたえというものは感じておるところでございます。
  手ごたえというのはですね、今、申し上げた個別のそれぞれの事業が実現したということはもちろんあるんですけども、それ以上に私として感じるところは、それを実現したプロセス、すなわちどうやってそれを実現したかという点でですね、私なりのやり方に手ごたえを感じておるからであります。
  特に印象的だったことが2つあります。
  1つは、有害鳥獣なんですけども、やはり市長の選挙活動中、どこへ行っても村部で訴えられた施策でございます。この現場感覚といいますかね、このことをやはりこの予算、当時、予算ベースで3億円を超えるものでございました。この予算措置に二の足を踏む、当時、今もそうですけど、山田知事にですね、そういう情報をゲットしたときに15分でもいいからということで時間を確保して、そのためだけに京都府庁に乗り込んで現場感覚を知事に、農林部長と一緒にですね、訴えた。そういったことを思い出すわけであります。
  また、府の事業なんで余り表に出てませんけど、物部の五叉路、もう40年ぶりに工事着手実現したというときの達成感も忘れることはできません。
  この2つに共通していることは、現場職員と管理職と理事職、私のような立場の者が問題意識をしっかり共有して、そしてすり合わせをしっかり行って、そしてそれぞれの立場で相手と交渉する。
  一方、内部的には、この現場と管理職と理事者がしっかり連携して一体になって交渉に臨む。これがやはりこういう官僚機構の中ではですね、極めて有効だということを私なりに感じ取ったということです。我々の最大の武器はやっぱり現場を知っていることだと思います。この現場感覚が最後の説得材料になります。そのためにもトップみずからが現場に身を投じてみずからの言葉で語れなければ説得力は生まれないということを強く感じました。
  行政も政治の世界も私は未熟でありましたけども、従来からのこのスタイル、マネジメントスタイルがこの世界でも通用するんだと、このことを学んだことはですね、これから今も抱えている課題解決にとって非常に私自身、大きな自信になったということでございます。課題はなお山積み、山積しておりますけども、私としてはこれからもこれらの課題に職員とともにですね、全員野球で引き続き全力投球で取り組む覚悟でありますので、議員におかれましてもよろしく御支援、御協力をよろしくお願い申し上げまして、私の総括とさせていただきたいと思います。
  以上です。
○高倉武夫議長  安藤議員。
○10番安藤和明議員  この3年間を取りましても、たくさんのことをしてこられたということを私たち議会としても認識をしておるところでございます。総括をいただきまして、そしてまたこの予算の、平成25年度の予算の編成方針を見させていただいておりますと、そこかしこに思いが詰まっているなというふうなことをまた改めて確認をしたところでございます。
  少し24年度と同じことが書いてあるとこ、新しいことが書いてあるよっちゅうとこをですね、チェックをしてみますとですね、本当にそういう部分でまず総括的事項、これは答弁をいただく内容なのかもわかりませんけれども、第5次綾部市総合計画の折り返し、前期の基本計画の折り返しやということで、重要な予算やということの訴えがしてありますし、それから先ほどおっしゃいました医・職・住の部分についても重点課題として取り組んでいくということが書かれているところでございます。
  それから、先ほども今、市長おっしゃられたように、過去からの課題の整理に向けて、また次の世代への先送りをしない課題の見える化、解決に積極的に取り組み明るい未来、次の世代につながる予算をつくっていくんだというようなことが書かれているところでございます。そのほかにもですね、指定管理者の問題ですとか、あるいはですね、特に最後の現地現場主義に基づいてやるということですと、住んでよかった綾部実現枠の中ででもですね、これは目新しいことが書いてある、こんなことがこれまで書かれとったかなというようなこと、これまでの予算編成で書かれとったかなと思うのは、市政に市民の意向を適切に反映するという言葉が実は載っておりましてですね、これはすごいなと。まさに現地現場での課題をしっかりと市民の声を聞いていただくということを、当然のことなんですけれども、予算編成の中にこういった市民の意向を適切に反映するという言葉が載ってるのはすごいなと思いましたのと、それからこれまでですと、府や市との関係で調整をしっかりせえよとは書いてありますけども、連携を強化しなさいというようなことを書かれているのも今回新しいことかなというふうなことをちらっと見させていただいておりました。
  市長に就任されまして3年近くになります。市民の山崎市長に対する期待は本当に大きいものがございます。四方市政を引き継いで新しい感覚で市政をけん引してこられたところでございます。
  先日も聞きましたら、15年ぶりに京都府との協議を、いわゆる要望をしっかりと行ってきたということで、私どもも昔はそんなことは当たり前のようにやっておりまして、職員間は職員間で互いに人的交流を深めて取り組んできたわけでございますけども、それによってまた地域のための仕事をしてきたわけでございますが、そういうことを今回初めてやられたということも含めまして、先ほどの総括の上に立っていよいよ1期目の最終の4年目の予算編成ということでございます。たくさんの課題がある中でどの程度の到達目標を持って編成を、非常に抽象的なことで申しわけないんですけれども、思いを聞かせていただきたいなと。どの程度の到達目標を持ってこの1期目の最終年度の予算編成をされようとしてるのか。
  それから、予算編成方針、今、少しお話をしましたけれども、予算編成方針ですとか、あるいは重点課題、先ほど課題はおっしゃいましたけれども、今回の予算編成に当たっての取り組んでいく、財源が限られておりますので、どれもこれもっちゅうわけにはいかないというふうに思いますけれども、思いがございましたらお聞かせいただけたらと思います。
○高倉武夫議長  山崎市長。
○山崎善也市長  25年度予算編成方針についてでございますけども、議員も御承知のとおり、我が国の経済、依然として先行き不透明な状況が続いております。国政も混迷の度合いを深めておりまして、そういった点では地方を取り巻く環境というのは一段と厳しさを増しております。
  財政状況は、これまでの財政健全化の取り組みなどによりまして、財政指標については一定の改善は見られるものの、やはり国の地方財政政策の動向に大きく影響を受ける財政構造になっております。
  今後の財政見通しは、厳しい経済社会情勢を反映して市税収入の低迷に加えまして、地方交付税の伸びも期待できません。歳入見通しは本当に非常に厳しい状況が続くものというふうに予想しております。
  歳出面においても、少子高齢化の進展に伴う社会保障関連経費ですね、それから公共施設の改修も待ったなしです。それから下水道関連の特別会計への繰り出し金などの増加は今後も避けられないとともに、綾部市の第5次総合計画に掲げられた施策を着実に対応していくためには、歳入の伸びが期待できない中で財源というのは基金の取り崩しに頼らざるを得ない、こういう状況にございます。
  平成25年度の予算編成に当たっては、深刻な今、申し上げました財政状況をしっかり認識した上で本市の将来都市像、何度も言いますが、住んでよかったゆったりやすらぎの田園都市・綾部の着実な実現に向けて取り組んでいこうと思っております。
  具体的には、持続可能な財政基盤の確立に向けて、財政規律の確保、最適運営を図りまして身の丈に合った予算編成を基本といたします。そういった前提の中で第5次綾部市の行財政健全化の取り組みを積極的に進めながら、先ほども申し上げました人口減少、少子高齢化、過疎化などの課題解決のための医・職・住の重点分野にめり張りをつけて配分していきたい、そのように思っております。
  そして、引き続き、住んでよかった綾部実現枠、これは設けてですね、現地現場主義からの発想によるきめ細やかな、そしてまたこれが次の世代につながるような予算、そして次の世代に課題を先送りしないような予算編成作業を進めていきたいというふうに思っております。平成25年度の予算は第5次の綾部総合計画、前期の基本計画の折り返しになります。私にとりましても皆さんに約束しましたマニフェスト、マニフェストという言葉自体が最近は形骸化しとりますけれども、私自身はやはり綾部人として一旦言ったことはしっかりと総仕上げをしたい、そういう重要な予算と認識しております。住んでよかった実現のためにですね、柔軟な発想と創意工夫によって真に実効性のある予算になるように、また多くの、できるだけ多くの施策を盛り込めるような気持ちで努めてまいりたいと、そのように思っております。
  以上です。
○高倉武夫議長  安藤議員。
○10番安藤和明議員  本当にこの市税収入が多分恐らく落ち込んでいく、落ち込んでいく。当然、市民税収入も年金受給者が多くなってきますし、固定資産すら払えなくなってくるという部分も一方であるという厳しい状況になってくるというふうに思います。高齢化の進捗、経済、景気、雇用の低迷、どれを取りましても市政運営に当たっていただく、我々も含めてですけれども、者は大変に難しいかじ取りでございます。その中で市民が本当に住んでよかったなと心で実感できる市政を引き続き構築をしていただくよう、この予算編成に期待をするところでございます。またこれから冬にかけて職員と一緒になって予算編成をしていただくわけでございますけれども、どうかよろしくお願いをいたしまして、次の質問に移ります。
  

by ando-ayabe | 2012-12-18 15:54 | 議員政治活動  

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