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綾部八幡宮「お田植祭」

しきしまの やまとの心を人問わば 朝日に匂ふ 山桜花  
と、本居宣長が詠んでいる。
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世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平

よるとしや さくらのさくも こうるさき 一茶

これはまた。「こうるさき」と悩まなくても。とは言うものの、色々と心が騒ぐのは事実。いつの時代も桜は魅惑的な花なのですねー。せめて

さまざまの こと思い出す 桜かな 芭蕉 

くらいでどうかなー。

今日あたりは、花桟敷で一献と言う方もいるのではないだろうか。

うたたねの ひとりのこるや 花見舟  田中幸兵衛

これいいですねー。「花見舟」とまで行かなくとも、「花筵(むしろ)」といきたいなー。桜の下で筵を広げ、スーパーで買ってきた弁当と、2合瓶でクイッツと一杯。

今朝は、前日の雨上がりで桜の開花が進んだ。嬉しくもあり、桜の散る時期が近づいたと心穏やかでもない。

八幡神社の枝垂桜は満開。今朝は八幡神社の「お田植え祭」があった。毎年参拝させていただいている。井倉自治会長の安村さんからお誘いを受けて3年。今年も参拝させていただいた。こうして参拝させてもらえるのも皆さんの暖かいお心があってのこと。今年は参殿させていただき玉串をお供えさせていただいた。
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お田植え式が始まる前に、「夢幻」の皆さんの綾部太鼓の奉納。いつもながら上手。
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奈島宮司さんによる神事の後、お田植え式の説明をされ、お田植え式は始まった。
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宮司さんの演じる翁の「暦を見る」から始まって、苗代準備→種蒔き→水戸まつり→田植え準備→苗とり→田植え→「さんやれ」(踊り)まで。私たちの父母の世代まで行われていた田植えの様子を奉納された。
苗とりと田植えは、綾部町内の神社五社の代表によって行われた。
日本民族は、農耕民族であり、自然の脅威に晒されながら、八十八回の手間をかけ米を育て収穫し食糧を自給していた。
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神前に神饌としてお供えするお米。「自然災害を「神のお怒り」として「鎮め」「お供え物をして」神を祭った。秋には神のご加護に感謝する秋祭りが行われている。古くからある日本の伝統的風習。
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田すきは、昔は、牛を家に飼って牛で田すきが一般的。牛は家の中で飼われ、家族同様だった。若い牛だとかで暴れている様子です。宮司さんのアドリブ演技も笑を誘う。「狂言」のようで面白い。
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草まきは、今のようにホームセンターで堆肥を買うことなど無かった。「野壺」やら湯殿に水や人糞をため、貴重な肥料だったのだろう。草は、発酵させ肥料にしたのだろう。
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種まき。今では田植え機で田植えするので、JAなどで苗パットを買う。1枚700円だとか。1反にどれくらい入るのかな?20枚として1万4千円。結構高いなー。
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田干し
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鳥追い
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鳥追いと言うのはあまり記憶が無いなー。昔は、銀のテープのようなものを田んぼに張ったような記憶がある。
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綾部町内五社の代表による苗取りと田植え
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氏子の皆さんによる囃子や太鼓、唄など素晴らしいお囃子だった。きっと幾度も練習されたのだろう。
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「さんやれ」田植えの終了の祝いの踊り。
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八幡神社総代の上柿良一郎さんのご挨拶があった。「お田植え祭り」は、鷹栖の四方彰さんが宮司さんだったころ、お田植え祭りを復活させようと尽力されて再興した。
当時京都府の補助事業を受けて、伝統文化芸能の保存伝承事業で再興されたと記憶している。
すっかり定着し15年。四方彰さんもお越しだったのでご挨拶した。私たち市議の大先輩だ。

どんなに文明が発達して、科学で物事が解き明かされたとしても、人間の傲慢さを謙虚にさせる神社の価値を見直したいものだ。

午後は、青野町囲碁同好会の総会と競技会。相変わらずへたくそな私、1勝3敗。もっと勉強しなくては。
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午後6時終了。まだ日が高い。これから農耕のシーズンですねー。ジャガイモ植えておこう。遅いかなー

夜、奥さんが、「宇宙って、どうしてできたか知ってるか?」とか「要するに、相対性の破れがなぁー」とか突然訳の分からないことを言い出した。「お父さん。何で小林さんや益川さんは、ノーベル賞を貰ちゃったかしっとってか?つまりなー????」

TVで去年ノーベル賞を受賞した小林教授の番組を見たようだ。いつも「右ってどっちへ曲がるンやいナー」と運転中に聞く人に、なんで「素粒子の非対称理論」を教えてもらわないといかんの?030.gif

by ando-ayabe | 2009-04-05 23:19 | 日々の生活  

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