限界集落は国家の財産

  強風が吹く5月17日。車で45分。上越市安塚区細野地区。「自然王国ほその村」昭和50年代から、地域おこしの取り組みを始めた。

 新潟県頚城郡安塚村細野地区。かつてこの地区には55戸あった。現在23戸67人平均年齢60歳。
 人口減少の理由は、地理的条件が不利であったこと。農業で食えなくなったこと。積雪が2.5mから3mの豪雪地帯。冬は出稼ぎ。土木作業。しかしこのままではジリ貧に。60歳になっても働ける場を作ろうということになった。

「あじさいクラブ」を結成。夫婦で、先進地視察や話し合いを続けた。地元の役場の農林課の職員さんに農業補助を生かした拠点事業などを始めた。

スローガンは「母ちゃん頑張れ。父ちゃん踏ん張る」

自然王国ほその村を設立し、都市農村交流事業を展開。現在横浜、東京からの交流者を受け入れ、春のイベントなどを開催。また、各種の農業補助を取り込んで、ハード事業を整備

宿泊施設「六夜山荘」農産加工施設「母ちゃんの家」木工加工施設「工房ほその村」
農業生産組合を組織し、農業の共同化を実現。体験交流もどんどん受け入れる。

そして、平成16年NPO法人自然王国ほその村を設立し現在に続いている。

特別村民や独立王国など、かつて本市にも一生懸命取り組んでいただいた方々がいる。
継続の可否は、やはり家族みんなで、地域皆で、そしてリーダーなど多くの条件が必要。その中でも継続は大変だ。

ほその村には、リーダーとリーダーを支える人たちがしっかりとサポートしている。

そんな素晴らしい地域づくりをしているNPO事業でも、平成の大合併の影響が生まれている。

かつては、安塚村が宿泊客を斡旋したりして事業を盛り上げてくれたが、13か町村が合併した大上越市にはそんな余裕はない。どうしても直江津などのシティホテルになる。

売上も最盛期には3000万円が今は、1500万円程度とのこと。これからやれるだけのことはやろうという考えだが、いつまで続くかは未定。
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とてもおいしい笹団子や山菜料理。いつまでもこんなおいしい伝統食が承継されて欲しい。
東京一極集中が続く中、地方の存続は、住民の強い絆だけではいつか力尽きる。国の均衡ある国土形成政策が必要だ。公共事業でなく、補助金でなく、地方に人が住むメリットを見せなければならない。
価値観の問題で片付けるのでなく、過疎地域優遇税制など具体的メリットを住む人々や移住した人々に与える。あるいは、都市部に住む人々へ加重課税をかけ、地方へその分を交付するなどはどうか(ちょっとむりがあるか?)

日本の美しい国土を保全しているのは、過疎と高齢化の中で、必死に生きている、お年寄りであることをもっと都会に住む人々は理解をすべきではないだろうか。

「東京一極集中と地方の格差」がいよいよ議論の俎上に上がってきた。「ふるさと納税」も出てきた。限界集落のお年寄りの頑張りが尽きぬ内に国土保全をどうするのか早急な議論と結論が必要だ。
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by ando-ayabe | 2007-05-19 20:02 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)  

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