市民協働を進めるために(高浜市視察②)

愛知県高浜市の株式会社「総合サービス」の総務課長の話を聞いていて、改革の歩みには上がない。綾部市の改革は、まだ道半ば。そして、やはり計画性をもって進めないと、その時の思いつきでは、長続きしないとつくづく感じた。

高浜市の改革は、2005年作成の「構造改革推進検討委員会」(市民・有識者で構成)において、作成された報告書に基づいて、進められているとのこと。
「財政力の強化」「住民力の強化」「職員力の強化」をキーワードに具体的に①組織構造改革②アウトソーシング戦略③地域内分権の推進④受益と負担の改革⑤人事・給与制度改革など具体的改革を順序だてて推進していること。
実績としてしっかり残している。

平成18年度からは、まちづくりパートナーによる「協働事業」
個人市民税の1%相当額を積み立て「まちづくりパートナー基金」を財源として、高浜市協働事業推進事業交付金制度を創設し、市民提案による事業を進めている。
f0111128_1804731.jpg
平成18年度のこの事業の内容は、①子育て事業②安全・安心事業(通学児童の緊急通報システム)③生涯学習事業④地域資源(無形文化財)活用事業⑤環境保全事業⑥子育てサロン(親のストレス解消)⑦次世代育成支援事業

それらの事業の一番のポイントは、市民が提案し、市民が進めている点。綾部市ではどうだろうか。

高浜市の素晴らしいところは、市民協働という点だ。市民の発案に基づいて、市民と一緒に仕事を進める。採択するのも市民パートナー委員会。事業実施は市民。お金は、市税の1%相当。そこには、お上からのお達しはない。

かつて、綾部市も、市民提案事業を募った。1年で終わった。スピードを要請するなかで、市民提案という意識は生まれなかったように思う。事業化しても、市民が主体的に企画参画しないとほとんどを職員が超過勤務でこなすことになる。そのような事業は、継続しないだろう。

協働が進まない理由。全てとは言わないが、何でも市がお膳立てして、市民に協力をお願いする。市民協働でなく、市役所協働になってしまっているのではないだろうか。

市民の発意による事業こそ、大事なのではないだろうか。失敗しても成功しても、市民が自ら考え、自ら決定し、自ら実施し、自ら評価し、自ら存続の評価を下す。

また、事業を進めるには十分な議論が必要だ。奇抜なアイディアの事業もある意味必要かとも思うが、なにより参画する住民の意識を啓発しなければ官制事業になってしまう。

スピードも必要だが、1年は市民に考える時間を持ってもらう。

市民に協働意識が生まれないのなら、それを育成することに重点を置く。

ちなみに綾部公民館事業は、行政が上から強制しているものではない。ないからこそ、持続している。その成果として実績を残している。

お膳立てに力が入りすぎると市民は役所頼りになる。市民にもっと参画してもらう。
例えば運営に関しても「市民サポーター制度」や企画から市民参加を募るなど、市民協働意識を醸成するシステムを考えることから始めてはどうだろう。

高浜市の行政視察を終えて、考えさせられた。
[PR]

by ando-ayabe | 2007-05-18 23:37 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)  

トラックバックURL : http://andoayabe.exblog.jp/tb/5410921
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]

<< 視察2日目(埼玉県蓮田市) 行政視察報告(1回目) >>