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綾部市議会議員 安藤かずあきの活動日記です。

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行政視察報告(1回目)

市議会常任委員会(総務・建設・教育)所管事業調査出張報告

 議会常任委員会で、先進的自治体の調査の出張を行いました。これからしばらくの間。何回かに分けて、この調査の報告を皆様にいたします。楽しく、わかりやすくを心がけますので、しばらくのご辛抱を。

 また、同行の委員(議員)はそれぞれの考えもあり、私のとらえた認識と異なることが当然あります。しかし、私は、正確にかつ主観も交えながら、感じたこと、綾部市の参考となることなど、このブログで書いていきます。

議会でも、質疑の参考に使いますし、税金を使って出張した限りは、大いに視察の成果を綾部市政に生かしていきたいと考えています。

それまで、多くの視察を先人の議員さんはされてきたことと思います。また、「産業・厚生常任委員会」も5月下旬から出張されます。成果の上がる調査にするためにも、調査報告を市民に明らかにすることが大切だと考えています。

改めて、私の所属する市議会常任委員会(総務・建設・教育)は、去る5月15日から17日まで3日間関東方面の先進自治体3自治体に調査しました。
調査概要は
1日目愛知県高浜市(市役所業務のアウトソーシング・組織のフラット化など)
2日目埼玉県蓮田市(教育委員会活動について・教育委員会の機能、少人数学級など)
3日目新潟県上越市(限界集落の活性化や市町村合併と地域振興について)
メンバーは、白波瀬均委員長、塩見麻理子副委員長、森永功委員、高倉武夫委員、吉崎進委員、堀口達也委員、搗頭久美子委員、私(安藤かずあき)、事務局井口書記の9名

第1日目は、愛知県高浜市(市役所業務のアウトソーシング・組織のフラット化)
高浜市は、愛知県の中央南部三河平野の南西部。衣浦湾に面した人口39千人の都市。人口規模は綾部市とほぼ同じ規模。面積は、13平方キロメートル(綾部市は347平方キロメートル)
三州と言う瓦をご存知でしょうか。赤い瓦。日本最大の瓦(窯業)産業地また、トヨタの隆盛と共に、トヨタ関連企業も立地し、地方の財政力を示す財政力指数は、1.01(綾部市は0.47)市税収入は、73億円(綾部市は48億円)。歳出予算は118億円

 財政的にも豊だし、自治体の改革などそさそうと思いがちだが、高浜市のすばらしいことは、「市役所業務の多くを株式会社に委託し、公務員を削減している点。」今、国では、ハローワークなど窓口・相談業務などを「市場化テスト」によって民間委託しようとしている。まさに今の流れを、10年先取りしている。

綾部市もかつて、平成3年ごろ「施設管理公社」を作ろうとした。市の施設を財団法人など公益法人に委託しようとする計画だった。法律の壁や規制で出来なかった。特定の行政目的以外に公益法人の設立は困難だった。

つまり、当時は、市役所の業務は、公務員以外は仕事をしてはならないとされていた。
いまでも、戸籍業務や生活保護の業務など公務労働の範疇が多い。

高浜市長は、民間の経営者出身。市議会議員をして後、市長に就任。市職員の能率と自分の会社の従業員の事務能率。時間単価を比較され。税収(売上)の3割以上が人件費では、普通の会社なら倒産すると指摘。ある時、市役所で働く職員に、「君の時間当たりの賃金は幾らだ?」と聞いたところ職員はすぐに答えられなかったと言う。自分の時間単価もわからない公務員では、仕事の能率もわからない。何とか人件費を抑えて、もっとサービス向上できないか。
と検討を重ね、「㈱高浜市総合サービス」を創業されたとか。
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かつて、高浜市役所は346人の職員がおりそのほかにも臨時職員を多く抱えていた。臨時職員で出来る仕事なら、その業務を別の会社に請け負ってもらい、公務員の補充を抑制しようと
市役所が100%出資する「高浜市総合サービス」の設立へ

現在高浜市総合サービスの従業員は、正社員61人。臨時80人。削減された市役所の職員は、正職員101人。もちろん、強引な首切りなどは出来るものでもないししていない。退職の不補充しっかりと積み上げてのことだろう。
請け負っている業務は、市長車の運転業務、バス運転業務、市役所のコントロール室管理業務、庶務文書発送業務、レセプト点検業務、交通防犯維持管理業務、市民窓口業務、公民館・文化会館・美術館管理業務、幼稚園・学校用務員業務、税務収納窓口業務、水道窓口業務、市立病院事務、土木作業管理業務、学校給食業務、図書館管理、などなど市役所の31業務
3億9千4百万円を受託、請負。(もちろん入札もある)高浜市の財政課が比較している市の直営の場合との経費比較では、4億1千7百万円の節減効果だとか。

 変わったところでは、会計業務(伝票の電算機打ち込み業務)や月2回発行の広報誌の割付編集業務、水道料金の滞納整理、下水道の加入促進業務など綾部市でもいくつかは、シルバー人材センターや民間業者に委託しているものもあるが、圧巻は市民化の窓口業務。

総合サービス株式会社の職員は、会社から支給されるユニフォームで人目で、わかる。
市民課のカウンターで市民と対面して受付している女性たちのほとんどが総合サービスの社員。市役所の職員さんは、ユニフォームは普通のワイシャツなどを着用。市民から見ると仕事のスピードが比較出来る。市の職員も常に緊張だ。

窓口を始めすべての職場が、トヨタ看板方式。すべての職員の机は、カウンター(市民来庁者側)に向いている。机は整理整頓され、ロッカーが開け放しになっていたりはしない。書類が乱雑に積まれている机もない。
 グループリーダー(課長)以外は、担当主査のみ。カウンターに掲げてある表示看板にいけば、子供のことはすべて、子育てグループのピンクの看板の前で、処理される。
判らなければ総合相談窓口で、問い合わせば、OK

トヨタ看板方式はすごいものだ。綾部市役所でも庁舎のお化粧直しに取り組んでいるが、それと共に、机やロッカーなど備品もこの際しっかり更新し、こぎれいな職場にしたいものだ。それを機会に、机には私物や書類を置かない。帰るときには、机の書類はすべて、引き出しの中に整理するなど、徹底すればよいと思う。
「百聞一話」ではなく、「百聞は一見に如かず」
何事も先進事例に見習うべし。で一度市の理事者職員は高浜市へ出張して参考にされてはどうでしょうか。

綾部市の職員と高浜市の職員を比較した。もちろん、種々条件は異なる。
一般行政職員・消防教育職員・公営企業職員合計で、綾部市で、355人(消防職員47人は高浜市では一部事務組合なので比較する上で、綾部市の消防職員を集計せず。)高浜市で、269人(公営企業職員99人は、綾部市では医療公社の職員なので、比較する上で、高浜市の病院職員は集計せず)で、高浜市は綾部市よりも86人も職員数が少ない。

面積比較して、20倍の綾部市高齢化率など単純比較は出来ないが、地方交付税不交付団体の高浜市にして、このような努力をしている。かつて、埼玉県蓮田市(人口63000人)の女性市長が職員は200人で出来る。と講演していたが、愛知県高浜市では、実行に移そうとしている。

㈱総合サービスの年間売上は、6億3千5百万円。内印紙の販売業務など物販業務1億7千万円。市役所の業務請負だけではなく、知恵を使い物販も行い独自経営もしている。当期利益は473万円の利益。

取締役社長は、一般市民で、元企業役員。13人の役員はすべて無報酬。費用弁償も無し。
市から休職して出向している職員2人は全て会社の経費支出。おんぶに抱っこではない。
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by ando-ayabe | 2007-05-18 17:46 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)