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藤森神社

娘の大学生活が始まって、娘は毎日楽しんでいる様子。雑事もあり娘の下宿先を訪問。
ひとりの生活。ようやく毎日生活のリズムができつつある。こうして様子を時おり見に行けるのも、京都に就学してくれたお陰。

住んでいるアパートの近くに「藤森神社」がある。京都市南部には幕末の色々な歴史的資産があるものだ。

藤森神社の石の鳥居。普通神社の鳥居には神社の名前を書いた額がかかったいる。しかしここは、額がかかっていない 説明札を読んでみると、この鳥居には1722年に後水尾天皇の直筆の額が上がっていた。この鳥居の前の道は、西国の大名が伏見奉行所や江戸へ上る街道になっており、後水尾天皇の鳥居の額があるので、大名が、歩みを止め、槍をさげ、兜をはずし低頭してから行軍していたとのこと。
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 幕末になって京都周辺は風雲急を告げ、その街道の往来は激しさを増してきた。しかし行き来する大名や武士がいちいちその額に低頭しているので、時間がかかると言うことで、新撰組の局長近藤勇がその額をはずしてしまったと言う。

その結果、今も「藤森神社の額」ははずされたまま。だとか。


そんな額一つにも人間の歴史がある。

ひょっとすると、私たちの生活の一つの中にも歴史に残るようなことをしていると思う。

歴史は、日本全体の歴史だけではない。郷土の歴史、家族の歴史、夫婦の歴史もある。よく言う。うちのおじいさんは昔から頑固やった。それがあんたにも伝わっているんだ。

今生きているのは、一人で生まれてきたのではない。祖先・先人の多くの遺伝子(歴史)を伝えながら、生かせてもらっている。

だから、自分ひとりの命ではない。と思う。神社には何かしら、そんなことを思わせる「霊」が漂っている

藤森神社の森閑としたたたずまい。犬を散歩する近所の人々の生活と溶け込んでいる。この神社のご利益は、「勝ち運」「勝ち馬運」の神様。ダービーはもうすぐかな?
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by ando-ayabe | 2007-05-13 10:03 | 日々の生活  

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