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花壇展回顧

 花粉症が落ち着いてきた。目のかゆみが和らいできた。例年のこととはいえ、花壇展の頃になると落ち着く。

 花壇展が来ると、思い出す。みどり公社をつくった頃のことだ。
 綾部市にも「公共施設管理公社」が出来ないか?今は亡き前市長の第一声だった。平成4年。京都府地方課に問い合わせた。「施設の管理者は、基本的に行政の仕事で、施設の管理だけを目的に公益法人は作れない。」これが答えだった。地方自治法上もそうなっていた。

公益法人は、財団法人と社団法人のいずれかしか作れなかった。今で言う「NPO法人」はその頃定義すらなかったと思う。

公益法人で施設管理を行う場合、その施設の設置目的に合致する公益事業を主たる事業としてその付属事業として施設管理が受託事業として認められる。

公益法人は、府内に限った事業を実施する場合は、京都府の関係部課が許可する。

そこで、「みどり公社」の設置目的は都市緑化の啓発事業を主たる公益事業とした。
都市緑化啓発は、当時(たぶん今でも)京都府土木建築部公園緑地課だったので、その課で許可を受け、紫水ケ丘公園や綾部市工業団地緑地、私市円山古墳公園、由良川花庭園などの公園管理・除草を受託し、施設管理業務を受託した。


 しかし、本来の公益事業を実施しなければならない。そこで、公園管理と共に、設立初年度に
「葉牡丹展」「菊花展」を開始した。

しかし、本当の緑化啓発。当時は、まだまだ、各家庭でガーデニングは一般的ではなかった。大阪であった「花博覧会」や京都梅小路公園や学研公園で開催された、花と緑の博覧会?(だったかな?)を契機にガーデニングブームになったように思う。

そうそう当時、徳島県池田町で栽培していた、「バーベナテネラ」が人気して、苗を購入し、たくさん刺し芽したことを思い出す。

みどり公社の目玉事業にしようと先進都市であった横浜市へ調査に行った。山下公園一帯で「花壇コンクール」を開催していた。花壇の寸法や民間企業のスポンサーなどさすがに都会だ。
盛大に開催していた。

花壇展開催の目的は、当時ゴールデンウイークには、遠くへ旅行したり海外へ行ったりと、綾部や田舎でのんびりと楽しめるイベントがあまりなかったため、綾部をもう一度見直して、綾部の施設をゆっくり楽しんでもらおうと、天文館のイベントやふれあい牧場とのコラボを考えて開催することにした。

「ヨシッ。横浜にできたことは綾部でもできる。」と決意。当時荒れていた由良川花庭園の横で、仮設の花壇を設置。由良川花壇展と銘打ってスタートした。

1年目。まだまだガーデニング技術も定着していない。花苗もつぼみばかり。参加者も花のじゅうたんを作る程度の技術レベル。
2年目。花の苗が霜で枯れる。なかなかの船出だった。しかし、地域の皆さんや市内企業の協力を得て、企業花壇やファミリー花壇など多くの皆さんの協力を得て、年々盛会になっていった。

今から思うと、よく出来たと思うし、よく続いていると嬉しい思いだ。

今年も29日から開催される。ゆっくりと楽しみたい。

by ando-ayabe | 2007-04-28 00:56 | 日々の生活  

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