議員研修・図書館の意義

3月29日
3月29日・30日の両日。創政会の議員と図書館行政について研究調査活動をした。
綾部市の図書館は、古くは、波多野記念館(現在の綾部市並松町にある熊野神社の地)の2階南向きに素晴らしい図書館があった。

多くの市民でにぎわっていた。その後、隣地に綾部市民センターを建設するため、大正9年に建設されていた木造の波多野記念館は取り壊され、図書館は、市民センターの現在の多目的ホールの場所に移転した。その後、波多野記念室が手狭になり、新図書館の建設機運が盛り上がった。

当時、綾部市は谷口市政時代。3度目の財政再建(自主再建)からようやく抜け出せそうだったが、自主財源は乏しく新しい図書館を建設する資金はなかった。

一方で、市役所の北側(現公用車駐車場)にあった綾部簡易裁判所が旧京都府綾部事務所跡(新町・新宮町)に移転し新築されたものの、数年で裁判所の統合という事態に。新築の裁判所は綾部市が取得することとなった。財務省大阪理財局と譲渡交渉したのが当時企画課課長補佐だった私。谷口市長と取得価格で交渉しながら一定額で妥結し取得した。
もちろん図書館として利用するために取得した。

図書館として活用するため、建築課や教育関係部署と協議しながら、内部改造し床面積も南側に増床して現在の図書館が出来上がった。当時いかにもお役所「官高民低」の思想に公務員として初めて合間見えることとなった。

建築課が裁判所内部を改造するために建築構造積算書・図を求めてきた。私は、大蔵理財局へ出向き、譲渡を受けたので、図面と書類の引き渡しをお願いしたが、構造計算書は無いと言う。疑問に思って調べてみると、国と府県が建設する建築物には構造計算書の添付は必要ないということが判った。つまり、国や府のする仕事には、誤りが無いから建築確認申請時にはそのその書類は必要ないという。ところが市町村の作るものには必要なのだということが判明。

要は確認申請を受理する府県(許可権者)は嘘偽りは当然ないが、市町村や民間が建設するものには、ひょっとすると嘘をつくかもしれない、許可される方だから必要なのだと。

それはおかしいのではないかとつくづく思った。「払い下げ」と言う言葉にも腹が立つが、払い下げられ、改造した場合に当然建築確認申請は必要で、そのことを想定していないというのも、当時だから仕方がないがお粗末なこと。と思ったものだ。今はどうなっているか知る由もないが。当時のままならどこかに訴えたい気持ちにもなる。構造計算書などの重要書類は、許可権者であろうと当然備え付けねばならないものと思う。

それはさておき、図書館はそのようにして新町に設置され、現在に至っている。だから、もう30年近くになろう。多くの市民に愛されているのは言うまでもない。最近手狭になってきて増床の市民の声もある。又、子どもたちの学習の場所としても活用され学習室の充実の声も以前からあり、改善もしてもらった経緯もあるが、図書館は、市民の生涯学習の場として重要な施設であることには間違いがない。

そこで、創政会では以前から調査を進めているところ。数年前には武雄市の有名なスタバが入り、TSUTAYAの関連会社のCCCが指定管理者となっている武雄市立図書館を視察した。

そして今回は、武雄市立図書館を大改革した樋渡前武雄市長のお話を聞くべく、東京での研修会に参加した。

会場は、年度末だが、議会終了後の自治体議員などで満員だった。私たちは初日29日の第2講座を受講した。

樋渡氏の冗談を交えながら、熱気あふれる講義に引き込まれた。誰もが反対した常識外れの武雄図書館。利用者は市民の枠を超えて、他府県からの利用者もあるとのこと。
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TSUTAYAの社長を説得し指定管理者になってもらったこと。議会への根回し。反対者の説得、職員との強い絆。スタバも館内に出展させて図書を読みながらコーヒーが飲める。TSUTAYAのビデオも借りれるし、本も買える、本も借りれる。という図書館の常識を破った経過。思いを聴いた。多くの利用者が図書館を居場所空間に変えた。子どもが若者が、お年寄りが、図書館を文化の空間。居場所として利用する。
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人口5万人の都市としては大きな図書館だが、十分すぎることは無い。引き続き増築し、子どもの空間を作るという。空間設計は、デザイナーに依頼し、芸術性と機能性を兼ね備えた図書館となっている。

樋渡氏の市長としての基本的考えは、議会は「取締役会」で、議会を味方に引き入れ、議会と協議して市政を運営していくというスタンス。少しオーバー(演出)かなと思うが、議会とぎくしゃくしていては、物事は進まない。スピーディに進めるには、妥協も説得も必要。

午後4時半に講義は終了。宿泊は研修会場近くの西鉄IN日本橋と言うビジネスホテルへ。












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by ando-ayabe | 2016-03-29 10:25 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)  

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