月山・鳥海山

議会の視察も最終日となった。

今朝は、山形県鶴岡市の都市計画について視察をした。
鶴岡市は、人口135,403人。面積は平成の大合併によって1311平方キロメートル。綾部市が347平方キロメートルなので、約4倍。説明によると、東京23区と同じ面積だとか。

その内山林が61パーセント。綾部市よりも比率的には少ない。庄内平野の中心地。徳川家康の四天王と呼ばれた、酒井忠勝の領地。江戸時代は17万石の城下町として栄えた。

市役所は旧鶴ケ岡城など中心区域にあり、山形県第2位の都市としてあらゆる行政機能が集積している。
当初、鶴岡市は、市街化区域のみの設定で、都市計画調整区域、所謂線引きが未実施であった。
平成8年以降米価の下落による農業の低迷。あるいは、大規模店舗法の規制緩和による郊外への立地圧力。農業振興地域に国道7号バイパスが整備されるなど、周辺農業振興地域において乱開発が懸念されたことなどにより、農業振興地域の整備に関する法律だけで開発を規制することが困難となってきたことなどから、平成8年度に総合計画で、「コンパクトな街づくり」を位置づけ、都市計画の線引き導入を決定。
線引き導入を位置づけるため、都市計画マスタープランを平成13年に市民参画のもとで策定。

しかし調整区域となる既存集落内での開発的な土地利用に関しては、「市街化調整区域の整備及び保存の方針」に基づいて、都市計画法第34条第8号の3に基づいた条例を制定し、一定の開発や建築を可能とした。

また、「優良田園住宅の建設の促進に関する基本方針」を策定し、既存集落内または既存集落に隣接する土地での優良田園住宅の建設を認める方針を示している。また、県からの権限移譲を受け市独自で建築許可や開発許可が出来るようにしたこと。

綾部市は、都市計画マスタープランにおける開発可能地域を、「国道府道の沿道地域。」その上に、鶴岡市とは逆に都市計画線引きを廃止しようとしている。乱開発に当たっては、都市計画マスタープランの地区計画が基本になる。

鶴岡市では中心市街地対策として市街地内の空き店舗対策や空き地対策を、NPO法人によって調整機能を持たせようとしていること。都市計画審議会委員の構成など色々意見交換することができた。
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お昼前に訪問は終了したので、市役所の近くにある鶴岡市出身の作家「藤沢周平記念館」を見学した。故郷の文豪はとても苦労苦学をして大作家として功なり名遂げた人。名誉市民も生存されている間は辞退されていたと記録に残る。藤沢文学「蝉しぐれ」など数多い江戸時代の歴史小説の題材は庶民や下級武士。我慢強い当地の人柄を書き出している。

この地を統治した譜代大名酒井家は、質素倹約を旨として、城は持たなかったと言う。藩内の豪商酒田の本間家も、利益の4分の3は地域に還元し、自家の取り分は4分の1で良いと言う思想だった。当主の自室は、夏は暑く冬は寒い「乾」の方角の5畳の小部屋だったと言う。この地方の方々の穏やかな対応に接するにつけて、東北地方の辛抱強い人柄を見た思いだった。

最後に藤沢周平記念館の近くにあるレストランで「孟宗汁」(孟宗の筍に厚揚げ椎茸が入り白みそと鮭の粕で煮た汁椀)の地元料理を食べて、午後1時山形空港へ向けてワゴンタクシーで出発。月山を越えて2時間、周辺は一面のサクランボ果樹園。収穫は6月下旬からだとか。午後4時過ぎ山形空港から大阪伊丹へ。伊丹到着は、5時25分。帰宅は午後7時前だった。
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今回の総務教育建設委員会の行政視察は、太平洋ベルト地帯ではない、むしろ私たちと同じ日本海側の諸都市を訪問し、歴史上も深いかかわりを持つ地域の都市の事情を知ることができた。

その中で、例えば鶴岡市の職員さんは、綾部市の位置は、大都市に1時間で行くことができる交通の便の良いところで、むしろ大都市近郊ではなかと言う感覚を持っておられた。例えば酒田市から県庁所在地の山形市へ行こうと思うと、高速道路を使っても3時間かかる。鶴岡市にしても、1時間55分。
東京までは、酒田市からJR利用で約4時間。鶴岡市から東京まで、JR利用で3時間50分。

綾部だと、京都・大坂・神戸へ自動車でいずれも1時間から1時間30分もあれば行くことができる。東京でも、JR利用で3時間30分。東北の人たちからは、綾部は田舎ではなく三都へつながる大都市近郊と言うことらしい。

綾部市を顧みて「であればどうする」と言うことをもっと考えねばなるまい。

疲れたが、大変参考になった。関係者に心から感謝申し上げます。
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by ando-ayabe | 2013-05-29 23:14 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)  

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