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安価な社会

4月30日(月)
日本列島事故多発。
京都祇園での、自動車暴走による多数の死者発生。そして、同じ京都亀岡で、通学中の児童の列に、無免許の若者が、居眠り運転で、突っ込み、多数の死者。29日早朝には、関越自動車道で、ツアーバスとは名ばかりの、格安路線バスで、運転手居眠りによる乗客7名が死亡。

いったい、日本列島はどうなっているのか?若者の規範意識のなさ。祇園では、当初「てんかん」による暴走が疑われたが、どうもそうでもないらしい。亀岡の事故は、他人の自家用車を又貸しし、加えて、無免許を知りつつ、夜通し運転し、居眠り運転する。又関越道のバス事故は、薄利多売の旅行会社と、その下請けの零細バス会社による過酷な運転を強いられる運転手による事故。

戦後しばらくの間は、護送船団方式と揶揄されながら、政治家と霞ヶ関の官僚との間で、上手く戦後政治がおこなわれていた。その間にも、政治家の腐敗があったり、官僚の汚職もあったりしたが、どうにか政治のコントロールによって規制強化や規制緩和が上手く絡み合いながら、社会システムや経済活動が行われてきた。

しかし、ここへ来て、戦後政治の多くの問題点が露呈し始めた。29日に発生したツアーバスの重大事故はまさに規制緩和によってもたらされたと言っても過言ではないだろう。

路線バスは、国土交通省の許可が必要だが、ツアーバスは、何の規制もない。ただあるのは、バス会社が運行する際の運転手の運転時間のp規制のみで、いわば、規制の厳しい路線バスよりも、法の抜け穴、ツアーバスならば、適当に乗客を募って運行し、目的地へ届けるだけ。ほんとにこれがツアーと言えるのだろうか。ツアーバスと言うなら、ガイドを載せてデズニーランドへ案内するようなツアー本来のルールを形づくるべきだ。ツアーバスなら規制がないから運賃は超格安で路線バスの半値以下の運賃。それなら誰でも、安いほうを使うわな~。

まさに法や規制の抜け道を、旅行会社やバス運行会社がやっている。状態なのだ。
いつの時点かで、発生するべくして発生した事故と言えるだろう。潰し合いのバス会社。請負額で天秤にかける旅行会社。その中で、悲鳴を上げながら低賃金で運転する運転手たち。

社会構造自体が、切り下げ、安価な社会を目指すバブル以降の日本社会。政治・社会への信頼感の喪失。
これを押しとどめる方法は無いのだろうか。

28日にお寺の檀家さんへ筍をおすそわけしたら、再度採りに行きたいとの申し出。30日午前中、蒸し暑い日だったが、妙見堂の竹やぶへ。沢山収穫し、再び檀家さん宅へ配達。世話役副会長の仕事も大変。午後報恩寺の筍はいらないかと福知山の従兄から電話。丁重にお断りする。

夕方、青野自治会の役員や、文化体育委員などが公会堂へ集まって、公会堂の電気工事の相談。今年からは、大分納涼祭も楽になるのではないだろうか。

家庭菜園の準備は完了。後は雨を待つだけか。
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数日前に撮影した、ミヤマツツジ。自宅の庭を作ったときに、従兄がお寺の山から株分けしてもらったもの。
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by ando-ayabe | 2012-05-02 13:23 | 日々の生活  

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