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豊葦原瑞穂国お田植式奉納

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4月1日(日)
中丹地方では、田植えは、子ども心には、5月上旬から6月上旬までだったと思うが、近年では、兼業化と機械化で、近所の労働力も借りて行っていた田植えも、廃れ、土日に共同で購入した6条植えの田植え機で、半日から1日の作業で良くなってしまった。

苗代準備も、JAに申し込んでおけば、庭先まで届く。もちろん田植え機用の箱苗だが。田すきもトラクターで、いつの間にか済んでいる。とにかく跡取りの若者は忙しい。家族でドライブや買い物にも行かねばならない。年寄りは気を揉んでいるがさりとて、トラクターに乗れるわけでもない。

そんなこんなが最近の農家の田植え時分の風景か。

今日は、恒例「綾部八幡宮」のお田植え式。昔の田植えの風景を思い起こすにはとても参考になる祭礼だ。
寛政8年からこの神社では毎年お田植神事が奉納されていたと言う。一時廃れ、平成6年、当時の宮司四方彰さん(山家出身の元市議・大先輩)が、永年八幡様の守役を務める福林さんの自宅から出てきた古文書をもとに、この神事を復活された。
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毎年参加させていただいているお田植式。今年も奈島宮司様の進行で、神事に続いて、昔の田植えを再現された。「再興されたこの神事は、幾世の代も継いでいかなければならない」とのごあいさつ。その通りだと思う。時代は変わって、コメの消費量は減って来たが「豊葦原瑞穂国」日本人は、葦原を水田に変え、稲穂が垂れる黄金の国をつくり上げてた。そして今日に至るまで、お米を作ること、米を食することによって、世界に冠たる独自の日本文明を形成してきた。今日もなお、「クール・ジャパン」として日本文明を世界に発信し続けている。田植えの風景が変わろうと、農村の風習が無くなろうと、日本文明の原点は「米」。日本人の誇りと日本人の原点を忘れないようにこの神事。いつまでも続けていかなければならない。
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今年は、それぞれ神社の役員様の交替があったのか、演技される方々も特徴を出され、昨年までとはまた違ったお田植式だった。

素足と薄着で演じられるこの神事。演技者の身体が心配になるほどに冷たい雨と寒い風に悩まされた今年だの御田植神事だった。雨の中笛や太鼓方、謡い方の方々も、ご苦労されていた。みなさん風邪などひかれていないだろうか。
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日曜日は、結構行事が重なる。今朝も、午前8時から9時半まで、菩提寺の了円寺が深くかかわる「妙見堂」綾部のクリーンセンター近くの須知山山中にある「妙見堂」の清掃作業に従事。
 この妙見堂は、江戸時代九鬼藩の藩主が、京都への街道に当たる須知山峠に盗賊が出没し、旅人が被害に遭うので、通行安全と災難よけを祈願する「妙見堂」の建立を了円寺に要請され、藩の山をもらい受け、この地に妙見堂を建設したとの由来。

妙見講はすでに廃れ、お堂のみが残った。了円寺檀信徒は、毎年、数回このお堂の清掃作業を行い市民の安全を祈願する。雨が降ったりやんだりする中、参道・境内の清掃作業に従事。午前9時半。車の中でスーツに着替え、件のお田植え式に出席した。

午後3時から5時まで、寒い風が吹く中、ジャガイモの種を畑に植え付けた。4月になって植え付けたのは、初めて。遅いことはなはだしい。3月上旬に購入した「キタアカリ」も袋から出したら、芽がかびていたり、腐っていたり傷んでいた。午前中の神事で、横に座っていた田野の中塚さんが「とにかく土の中に埋めておいたら。」とのこと。急いで畝を作り、畑の中に埋め込んでおいた。

ついでに、冬野菜の整理。ブロコリーの株を抜いたり、シッカリ育っているタマネギの周りの雑草を除去したり、イチゴ、ニンニクに施肥をしたり、夏野菜用の畝を劫耕転したり。いよいよ家庭菜園の季節の到来だ。

by ando-ayabe | 2012-04-02 09:54 | 日々の生活  

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