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スポーツ観光セミナー

読書習慣が27日からスタートしている。昨年は国民読書年とかだったが、何事もなく過ぎ去った。
本来読書と言うものは、自身の教養を高め思索を深めるその一つのアイテムとして読書がある。自分自身の心を豊かにし、ゆとりをもって人生を過ごすためのもの。あるいは、知識を高め仕事屋活動に生かすもの。など、読書をすることの目的は様々。

秋の夜長。読書をしながら思考をめぐらせることも、心と体には良いと思います。

朝から暑い。体調もあまり良くない。「自治日報」と「ガバナンス」を流し読みしてブログを修正。「仏教と日本人」を読み始める。午後2時、福知山成美大学へ。
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何日か前の京都新聞に「スポーツ観光と地域振興探る」と題して、セミナーが開催されるとの記事。早速申し込んでいたので参加する。

大学改革中の成美大学。本年4月に設立した同大学「ニューツーリズム研究所」と京都府が主催するこのセミナー。会場には、体育協会や行政・市民・旅館業の方など100人近くが参加されていた。

綾部市体育協会の正副会長や市内で料理旅館を経営されている方も参加されていた。行政関係者は参加していたのだろうか。

成美大学の戸祭達郎学長が開会の挨拶をされ、共同主催者の木村学京都府中丹広域振興局長が続いてあいさつされた。「京都府への入込客数7664万人のうち中丹地域への入込客は、316万人と全体の4パーセントしか占めていない。人口は8パーセントを占めている。もっと観光客誘致を進めたい。市場調査や計画づくりをしている時点ではなく、今有るものを活用しPRすることだ。」と力を込めてのご挨拶。
既に京都府中丹広域振興局では、綾部・舞鶴・福知山版の「京都府中丹地域スポーツ&観光ガイド」の冊子を作成しスポーツ観光の紹介を進めている。

兵庫県からも、観光交流課長が出席され、兵庫県北部のスポーツ観光の現状を話された。ジオパーク指定とともに、中高年など健康志向の人々をターゲットにウオーキング・トレッキングなど、自然を活用したスポーツ観光に取り組んでいると話された。

基調講演では、観光庁スポーツ観光室長の坪田知広氏が官僚独特の早口で、「我が国のスポーツツーリズムの現状と課題」について詳しく話された。政府のスポーツ観光の意気込みがうかがわれるほど熱のこもった説明だった。
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特に本年6月に定められたスポーツツーリズム推進基本方針の概要・必要性・具体化のための現状課題・スポーツツーリズム推進連携組織(プラットホーム型)の概要など約1時間、早口で濃密な説明を聞いた。体育協会との連携や施設利用料の問題など受け皿としての問題も指摘。

その後京都府中丹広域振興局商工労働観光室副室長から「京都府中丹地域におけるスポーツ観光の取組について」近畿日本ツーリスト㈱福知山営業支店次長から「福知山マラソンから見るスポーツ観光」について報告がなされた。
府からは、「この中丹地域は全国的に著名な施設型観光資源が乏しい」と説明があり、中丹の上位の集客ポイントは①舞鶴港とれとれセンター②福知山市動物園③引揚記念館④あやべ温泉⑤大江山など続くと。府では、3年間にわたって、調査研究を重ねてきた。平成22年度にはスポーツ観光推進協議会の設置。スポーツ観光誘致推進員の設置③スポーツ観光モニターツアーの実施などを行ってこられたとのこと。

その上に立って、平成23年度は、由良川サイクルラリー~ゆラリー~実施やスポーツ合宿、スポーツ大会誘致を行っていると報告。具体的には、全国小学生ソフトテニス選手権大会、関西学生ソフトテニス春季リーグ戦、日本実業団リーグ、関西ソフトテニス選手権大会、全関西卓球大会、関西女子硬式野球選手権大会、日本ソフトボールリーグ2部4節、近畿ブロックターゲットバードゴルフ大会、ペタンクシングルス全日本選手権大会などを福知山で開催したと報告。

中丹の目指す方向として、
①好アクセスを生かした京阪神地域からの合宿誘致
②中丹ならではのスポーツ大会誘致
③スポーツイベント開催によるスポーツ観光の地としての知名度アップを目指すと。

しかし、課題として「地域での気運の醸成」が第一
具体的な課題として
①ワンストップ相談体制(競技施設の空き情報・宿泊施設)
②競技施設の市民利用と合宿利用との調整
③大会開催時の人的支援体制
④誘致活動の活発化
⑤地域経済活性化につながるスポーツイベント開催
⑥スポーツ観光客の観光消費向上への誘導(飲食店などを紹介するなど)

将来は、スポーツコミッションが求められるとまとめられた。

至極ごもっともな報告だったと思う。その中でも福知山市の福知山マラソンは、全国に先んじたスポーツ観光の優良事例だと思う。

その点に関して、近畿日本ツーリスト福知山支店池田さんから報告があった。
本年で21回目となる福知山マラソンの輸送・宿泊・市内観光・応援バス手配・大会後のカニツアー企画など当初から福知山市とタイアップして、大会運営を行ってきている。

今年も約1万人が参加するこの大会は、全国的に人気のマラソンで、約600名が宿泊し、京都・大阪方面から臨時列車やマラソンバスが運行されるほど。選手・応援者の輸送・受付・宿泊手配を一手に引き受けている。この実績によって、大阪・京都・神戸・奈良の各都市マラソンのプロデュースも請け負っている。

シッカリと次の展開の提案もあった。ウリボーの活用、スイーツマラソン・外国人誘致などなど、まだまだ工夫を求めている。

休憩をはさんで、パネルディスカッション
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司会者から、人口1人下減少すると120万円の消費が減少すると調査結果が出ている。そのためには7人の観光客を誘客しなければならないと。と報告がある中で、掛川市や十日町市などが、体育協会やNPO法人でスポーツ観光をプロモートし成功していると坪田さんから報告。

福知山市企画政策部スポーツ振興課長から今年の夏の小学生ソフトテニス選手権大会の経済効果について報告があった。4日間で、延べ8000人が福知山綾部に宿泊し消費してくれたこと。4月から教育委員会所管のスポーツ振興部門を企画政策課に改編し、観光振興も市長部局で一緒に取り組めるようになったと報告。スポーツ観光お便利マップを観光振興課と一緒に作成し、市内商店街もペナントを掲示し協力してもらえたこと。体育協会も毎年大きな大会を4件ほど誘致いただいている。施設はしない利用者との調整を図り夏場の平日利用を活用していること。など工夫の一端を報告された。

綾部市もまだまだスポーツ観光に関しては一貫性が取れていないように思う。これからの課題として、持てる資源を生かしたスポーツ観光を取り組みたい。

セミナーは午後6時前に終了。外は真っ暗だった。有意義なセミナーだった。これからも成美大学には、社会人教育の機会をどんどん作っていただきたいな~。

by ando-ayabe | 2011-11-02 09:26 | 議員政治活動  

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