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綾部市議会議員 安藤かずあきの活動日記です。

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へき地教育先進校視察

とても素晴らしい秋晴れ。日本の四季の変化の素晴らしさ。行きとし生けるものの、秋から冬への大きな変化。温度の変化や、日中の時間の変化によって、落葉樹は色づき果実が実り、菊華は美しく咲き誇る。水は澄み魚は産卵へと。熊や獣は、冬へ向けて、食糧を蓄え、美しい冬鳥が飛来する。
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朝の霜を葉に受け華の鮮やかさは晴れ渡るにしたがっていっそう艶やかに映える。

創政会会派の政務調査のため、午前9時半、京都市左京区花背小中一貫校へ。

北桑田路は霜に包まれていたが、暫く走ると、紅葉になり始めた山々と青い空の中が車窓いっぱいに広がる。

お昼前に到着できればと思っていたら、11時過ぎに到着しそうな様子。旧京北町の常照皇寺の前の山陵亭で昼食。上桂川の川面は秋の日差しにキラキラと輝き、ススキが風に揺られ、皇室ゆかりの寺院の前で、秋の風に触れた。

国道477号線を走り、花背へ。到着したが、まだ時間にゆとりがあったので、府道38号線を美山方面へ走ると、京都市が山村交流事業で建設した、「山村都市交流の森」に到着。平成7年度8年度の林業構造改善事業で建設された、宿泊棟や交流施設が整備され、その奥には、峰床山・八丁平へ続く森の散策道が整備されている。桂川と安曇川の源流に位置する1千haの森林公園。
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大自然とのふれあいを京都市民や子どもたちに体感してもらうための施設。木造ばかりの施設で、デザインも素晴らしい。京都市ならではの施設だと思う。
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運営は財団法人花背森林文化財団。小学生が自然体験教室に参加していた。京都市では、毎年5年生の子どもたちは、4泊5日の自然体験教室が開催されているという。

私は花背の位置関係があまり良く理解できていなかったが、京都市からは北山通り堀川から約30km1時間北へ上る位置にある。鞍馬よりも貴船よりも北に位置する。
しかし旧京北町の山国隊(明治維新の官軍の鼓笛隊)の存在や天皇家とゆかりの常照皇寺、弓削の道鏡とゆかりの旧京北町弓削の地名があることを考えると京の「都」と深いかかわりがあったことも理解できる。

京都市内を経由せずに国道477号線の京北町から花背・大原方面へのを改めて通ってみると、意外な近さに認識を新たにする。

かつて、府道小浜綾部線(府道1号線)と国道昇格を争った現国道477号線。三重県四日市市から琵琶湖大橋を経由し大原、花背・京北・八木・亀岡・兵庫県へと4府県を貫通する現国道477号線の国道昇格問題を思い出す。
国道昇格戦に敗れた府道1号線(小浜綾部線)はその後、京都府福井県の努力で「名」より「実」を取ったが、それでも国道477号線の整備の意義も理解できる。

当時私は建設部都市整備課長だった。府道1号線の国道昇格に向けて、地元代議士や府・国に対して陳情を繰り返し、府道番号も1号線だから間違いないと思っていたが、意外、代議士の政治力の強さの違いを見せつけられた。地元に仕事をもってくる、いわゆる政治力。まさに477号線の地元、野中広務代議士の政治力の大きさに驚きやら悔しさやら。

今また、国道昇格運動が新聞記事に載っていた。どこに陳情するんだろうな~。民主党小原舞さんにでもするのかな~。

話を元に戻すと午後1時半。今回の視察先「京都市立花背小中学校」を訪問。校長さんの穏やかな、副校長さんの専門的な、教務主任さんの熱心な説明、校内案内。素晴らしい先生たちだと感心した。
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学校は統合されて、5年目、新校舎へ移転して2年だとのこと。市立御所南小学校を訪問した時も素晴らしい施設設備に感心したが、今回の花背小中学校も本当に、細かいところにまで配慮の行きとどいた、子どもの学びの環境作りに誠心誠意心をこめて作られていると感心することしきりだ。
特に、小中学校を合わせて、38人と言う小規模校の特徴を生かして、校舎の真ん中にホールを配置し、各教室がその回りを取り囲んでいる。真ん中のホールはランチルームになったり、絵画等の作品展示スペースだったり、放課後の宿題机になったり。図書コーナーもホールの壁面に。音楽室と体育館とも接続し、教員室や併設されている保育所との連携と独立性の確保など、どこをとっても、子どもの動線を想定した施設配置ができている。
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2階建て以上の学校にエレベーターは必ず設置している京都市の学校
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机にも椅子にも高さや木質にしたり細やかな配慮。
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ホールには床暖房や下から噴き出す冷房設備も
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ハード面だけでなくソフト面でも充実している。花背小中学校は、中学校長が小学校長を兼務し、中学校の専科教諭も小学校の教諭を兼務している。英語・美術・理科などは、中学校の専科教諭が担当。中学校1.2.3年生への申し送りなどの感覚ではなく、花背小中学校では、中学校領域は7年生・8年生・9年生として一貫教育を進めている。

また小規模校故のきめ細かさも。教室・体育館などは、地域の公民館としての役割も兼ねており、鍵は地域に預けて地域行事もこの小中学校で行われていること。また、「花背学」と言ってもいいくらいのふるさと学習の徹底など地域との結びつきも強めている。

特に9年間を見通したカリキュラム編成を行い、一人ひとりの課題事項をデータベース化して9年間の一貫した学びと育ちを支える学校経営を貫いている。

学校教育法に定める中学校と小学校の授業時間数も整理し、7年生以上は、週3日7時間授業が編成されている。
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そのほか、種々綺羅星のごとく素晴らしい特徴をもった教育実践。

今、綾部市内でも上林小学校と中学校の木造校舎の建て替え計画を期に、小学校を中学校の敷地内に移転する案が浮上しているが、まだまだ、小中一貫校という発想ではない。東綾中学校・小学校も隣接しているが、連携教育と言っても、まだまだ中途半端。
京都市教育委員会単独で人事配置を行うことがでることも、京都市の教育が進んでいる一つなのかもしれないが、そんなことは、これからの大きな流れ(少子化)の中で、府教委がシッカリとした方針を示すことができれば、ハードルは意外と低い。要は綾部市教委・京都府府教委の課題解決能力にかかっている。対処療法ではなく、子どもを取り巻く学び環境・少子化の現状をしっかりと把握し、長期展望に立った子どもの学びの環境を確保することだ。

議会も、大きな流れをつかんで、積極的な提案をしていく時期に来ているように思う。

いま、高校へ進学する子どもの何割が基礎英語力や数学・国語など基礎学力を理解しているだろうか。公立高校無償化になって、高校へほとんどの子どもが進学しても、基礎学力が付いていない子どもがどんどん高校進学している現実。1学期すべて使って、中学校の「振り返り学習」しなければならない高校の現実。高校1年の教科書は、半分も進んだら良い方。教科書についてこれない子どもが高校でたくさん存在していることを小中学校の先生は理解しているだろうか。市教委や府教委がどれほど理解しているだろうか。学力テストで、平均学力の順位がいくら高くても、相対的数値なだけで、個々の子どもの学力を保障しているとは言えない。

今こそ、子どもへの投資が必要な時期はない。国家の将来のためにも、どこで住んでいても、最高の学びの環境を確保してやりたい。そうでないと一層地域格差が生まれてくると思う。

午後3時半。お礼を言って花背小中学校を後にした。いつもながら、京都市の教育は目からうろこの先進的教育実践都市だ。
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by ando-ayabe | 2011-10-20 09:30 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)