賛成討論

家にあらば 笥(け)に盛る飯(いひ)を 草枕
         旅にしあれば 椎の葉に盛る   有馬皇子

3月議会最終日 
前日の議会運営委員会から全員協議会へ、そして本会議討論・採決へと続く。

賛成討論をすることになった。会派内では順番に行うことになっているのだが、その順番からいくと、私の番ではないのだが、仄聞するところ「雑巾がけは若い者にやらせろ」と言うことで、1期目の議員の役割らしい。議会は年功序列なんですって。

賛成討論が若手の仕事とは。要は向き不向きの問題なんでしょう。鉛筆なめなめはちまき徹夜で原稿作っていただくよりは、パソコンで約2時間で作るほうが、精神的にも効率的。なんでも14期(前期)までは反対討論をしても、賛成討論はやらなかったらしい。

で、言うことは言わせていただいて、さっさと賛成討論をいたしました。内容は次のとおりです。

【平成21年度3月議会当初予算等賛成討論内容】
創政会の安藤です。私は、本議会に提案されました平成21年度綾部市一般会計当初予算並びに平成21年度各特別会計当初予算に対しまして、賛成の立場から討論を行います。

昨年10月。アメリカの金融破綻に端を発した世界同時不況は、瞬く間に世界各国の経済危機を招き、我が国においても、需要の落ち込みによる製造業の大幅な生産調整と、そしてそれに伴ういわゆる派遣切りや新規学卒者の内定取り消し、一時帰休など、経営者・勤労者を問わず国民の多くが経営・雇用・生活に不安を持っているのが今日の状況ではないかと考えます。

 そのような状況の中、我が国においては、政府による第1次第2次の景気経済対策を打ち出し、過日ようやく平成20年度補正予算ならびに関連法案が成立し、平成21年度予算に関しては、3月27日に成立するそうで、現在対策を急いでいるところであります。

この間、早期の景気対策が待たれていたにもかかわらず、国会において、参議院の与野党逆転の状況を逆手に取った野党各党の国民無視の「政局」がらみの国会審議によって、多くの国民が被害を被っているところであります。

幸い地方議会においては、一部自治体を除いて、多くの自治体が、第1次第2次の経済対策、とりわけ、定額給付金支給の予算を議決したところであります。本市においても、国会の状況とは異なり、定額給付金など国会で争点になっている議案に関しても「全会一致」で平成20年度一般会計補正予算を議会開会直後の3月4日に議決したところであり、定額給付金などの一刻も早い支給が待たれるところであります。

さて、今議会に提出されております、平成21年度各会計当初予算でありますが、百年に一度と言われる世界経済危機。かつて、1929年世界恐慌が発生した際アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトは「ニューディール政策」と言う大胆な公共投資を行い、アメリカ経済を復興に導いたことは歴史の事実であります。時は下って、日本においても、1980年代のバブル経済崩壊以降、金融対策への公的資金の導入や公共事業の推進など、公共分野が経済を下支た時代があったことも同様であります。

私たちは、今日の経済危機は、その1920年代に発生した世界恐慌と同じか、それ以上に深刻な状況である事実を認識しなければならないと考えております。
そのさなかに編成されました本市の当初予案は、まさに公共分野が地域経済を支える役割をしてゆかねばならない平時でない非常時の重要な予算であり、その意味で、早期の予算成立とともに、地域経済の喚起を揺り起こさなければならない。そしてきめの細かな地域経済対策が必要と認識しているところであります。 

企業の業績悪化の影響により、市民税法人割などの市税収入が落ち込む中、一方で、義務的経費のさらなる節減に加え、今日まで蓄えてきた積立金の取り崩し、臨時財政対策債など借入金の活用により財源をねん出するなど、市民にとって「未曽有の経済危機」を公的分野が下支えしようとするもので、孟子の言葉を借りれば「恒産なければ恒心なし」の如く、このような非常時にこそ、政治の力で、市民の生活を支えなければならないと確信しているところであります。

平成21年度一般会計予算においては、市長の施政方針の中でも表明されました通り、財源確保が極めて厳しい中、国・府の緊急経済対策と連動し、市内経済を下支えし、活性化に向けた予算計上がなされているところであります。

予算総額においても、平成16年度以来の151億69百万円を計上され、当初予算対比でも、8.7パーセント、平成20年度3月補正予算における経済対策の前倒し事業費を加えると、前年度比14.5パーセント増加の積極型予算が計上されているところであります。

特に学校耐震補強工事や市民の皆様の要望の高い道路橋梁改良整備、保幼一元化に向けた豊里幼児園整備事業、商業活性化にぎわいづくりのための大本通り舗装整備事業など普通建設事業費は、例年の2.3倍の積極予算であります。地方において公共事業は、大きな経済活動の「源」であり、とりわけ建設業はすそ野の広い産業として地域経済を支えてきたところであります。昨今公共事業に対する厳しい見方もありますが、公共事業による仕事おこしに関しては、緊急経済対策の趣旨に鑑みて、市民にも理解されるものと考える次第であります。

また、地域の雇用を公共分野から拡大していこうとする「ふるさと雇用再生特別基金事業費」や「緊急雇用創出事業費」。平成20年度3月補正予算における「定額給付金支給事業費」「定額給付金消費喚起対策事業」による市内消費の拡大など緊急経済対策として大きく評価するとともに、速やかな事業実施を強く願うものであります。

次に、特別会計予算におきましても「恒産なければ恒心なし」の姿勢が貫かれているところでありまして、国民健康保険特別会計におきましては、国保料の据え置きを決定し、積立金を取り崩しながら、現行の国民健康保険を維持し市民負担の軽減を図ろうとする予算であります。その結果引き続き本市の国民健康保険料水準は京都府下都市中一番低額な保険料を維持しており、保健予防事業等の充実により、安定した国民健康保険事業の運営を期待するものであります。

共産党会派の皆さんは、ここ数年前まで、国保準備基金を取り崩して国保料を下げるべきだという主張を繰り返されていたのは記憶に新しいところです。しかしどうであったでしょうか。このような非常時にこそ「貯金」が生きてくるわけでありまして、当時その主張通り実行していたら、今回の国保料の改定はどうであったかと考えますと、誠に恐ろしいものがあるところであります。

国保会計の基金がなくなると見ると、今度は、その矛先を後期高齢者医療特別会計や介護保険特別会計、上水道事業会計に転回し、「アリとキリギリス」の主張を繰り返されようとしています。

とりわけ、今回の介護保険料の改定は、現在計画を策定中の「第5次高齢者保健福祉計画」におきましても、今後6年間で1700人の人口減少、とりわけ、保険料負担をしている40歳から64歳までの2号被保険者も同様6年後には647人も減少することが予想されています。それに比べて、介護保険の主要な受給者である65歳以上の1号被保険者は逆に200人増加し、高齢者比率は、31.5パーセントから33.5パーセントと2%増加することになります。

このようなことが予想される中で、今回介護保険料の改訂が行われ、予算が計上されたところであります。高齢者人口が増加する中で介護費用も増加することが予想されます。一方で介護従事者の待遇改善も行わねば従事者の確保もままなりません。介護保険料制度のシステム自体の改善・改革は引き続き国府に要望することは必要なところではありますが、現行制度の中で、如何にして市民負担の軽減を図りつつ制度を維持するのかという点に関しては、市町村に委ねられているところであり、市町村の権限の範囲内で最大限の努力をされたのが今回の改訂であろうと考える次第であります。

このたびの改訂に関しては、介護従事者処遇改善特例交付金の受け入れや介護準備基金のほぼ全額の取り崩し、今後3年間の保険料据え置き、保険料の段階設定の細分化による所得階層間格差の平準化など最大限、保険料の激変を抑え被保険者への負担軽減の努力がなされているところであり、その結果として今回144円の改訂に至ったところであります。

そして、改定された介護保険料基準額は、府下15都市中で低い方から7番目で府下平均よりも月額で266円も低い4063円を設定しているところであります。
また、介護保険事業は、介護サービスのインフラの充実も必要なところであり、一般会計当初予算においても計上されていますが、小規模多機能型居宅介護拠点施設など公的介護施設の充実など「どこでも、だれでも、いつでも」介護が受けられる介護制度全般の充実を目指して取り組んでいるところであり、共産党会派の「施設の充実は要求する。介護保険料は下げろと「耳触りの良い主張」に加え、挙句の果てに、「防衛費予算を削減しろ」と言う荒唐無稽の主張には「責任ある主張」とは到底思えないと考える次第であります。

超高齢化社会を迎える我が国にあって、持続可能な社会を作ってゆくために、介護制度や高齢者医療の安定的運営は必要不可欠なところであります。また、今働いている世代の負担軽減も必要なことだと考えます。「自助」「互助」「公助」の社会システムが求められているところであります。同様、水道事業会計に関しましても、生命を維持するうえで、きわめて大切な事業であり、安定的な水道の供給を行っていくため、必要な基盤整備を引き続き行っていただきながら、持続可能で平等かつ安定した利用者負担の中において事業運営をお願いするところであります。

以上、本年度はまさに経済危機に対応するための非常時の予算であり、その本旨を生かすためには、一刻も早い事業実施であります。新年度となりますと市の職員の皆さんの人事異動や20年度の事業実績報告など前年度の整理事務が輻輳し、新年度予算の執行が数か月。場合によっては、半年も経過してから実施するということにもなりかねません。

本予算は何のための予算なのか、執行部にあってはそのことを十分ご理解いただき、景気低迷にあえぐ市民が一日も早く元気になるよう、早め早めの事業執行を切にお願い申し上げまして、本議会における提案された平成21年度一般会計・特別会計予算案の賛成討論といたします。

ご静聴ありがとうございました。

場内からは「そうだ」と言う声や「共産党への反対討論か」とか「防衛費を削れなんていっていないぞ」とか国会並み?の野次。熱い討論になった。こうならなければ嘘だ。しゃんしゃん議会ではなく、お互いが切磋琢磨して、より良い市民のための市政にしなくてはならない。

議会は、午前11時半に終了。「若狭おたふく」で昼食。大将が、うちのラーメンは美味しいで、と言うことで、当店自慢の和風ラーメンを賞味。麺のカンスイの量が多いのか「黄色い」確かに美味しかった。700円。

帰宅して、WBC観戦。はらはらどきどきのひと時。夜の与党会派の慰労会の準備。ちょっとした嗜好で楽しくなる。午後5時半から慰労会。帰宅は10時。今日はあっさりとした慰労会だった。

酒の席での話は酒の席だけが良い。
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by ando-ayabe | 2009-03-24 23:45 | 議員政治活動 | Trackback | Comments(0)  

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